生理痛
生理痛について
20年以上鍼灸師を続けていると生理痛のある患者様を沢山診てきています。
女性に共通の悩みであり日常生活が困難になり憂鬱に感じるとおっしゃる方もおられて男性の私にはその痛みを深層では理解することは不可能なものなのだとは思います。
しかし悩んでおられる患者さんが多いことは、はり治療中に相談していただく中で知ることが出来ています。
これまでの臨床経験から幸いなことにその中には治りやすい方もいらっしゃいることがわかっています。
身体を診て細かく分けると数パターン有ります
まずお腹側から説明すると、①へその周辺が固い方②恥骨上が固い方③両方固い方④少し下腹を押圧しただけで超絶痛がる方 の4パターン。
背中側を説明すると①仙腸関節に圧痛が強い方②お尻が固い方③性交痛排便痛のある方 の3パターン
その他、生理の特徴が、生理がさらっとしていなくてドロッとしている方。
それぞれに推測される原因と治療法があり、試してみるととても信じられないほど軽快する方がいます。
身分法上、薬の相談にはお答えできかねますが、鎮痛薬を飲んでいいものなのか我慢したほうがいいのか?というお話をうかがうと、どの日に何錠飲めば収まりますかなど、温めると軽くなりますかなどこちらから聞きお答えいただくことで原因の推測が出来やすくなります。
例えばkさん。不妊症の治療中ですが同時に生理痛もかなりのものです。特徴はお尻のかなり固い方でした。水分不足の身体であり、塩分過多でもありましたので水を沢山飲んでもらい汗を沢山出す運動をしていただくとともにお尻の固さを取る鍼を沢山打ちました。予想通り生理痛は無くなりました。治療は1パターンではなく多面的に観察と問診できると効率よく改善する可能性が上がります。
とにかく身体のことで何か気になることがあれば気軽に相談しようという感じでお願いします。昔はプロスポーツ選手や高校生なども診ていましたし、解剖生理学の知識特に筋肉系には今も強いです。身体はいろんな所で繋がっていますので、不妊症と生理痛は関係性が高いですが、免疫から骨格の歪み、吹き出物、花粉症まで、身体を的確に診るためのヒントを下さい。特段生理痛だけを見ているわけではないですが、年齢関係なく治すことで生活の質を上げて、精神的にも肉体的にも赤ちゃんをお迎えする準備をして行きましょう。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師