妊活のご相談で、実はとても多いのが、 「卵の質は問題ないと言われたのに、なぜか着床しない」というお悩みです。

2026年2月21日

「着床しにくい」より前に、“漏れている”サインはありませんか?

妊活のご相談で、実はとても多いのが、

「卵の質は問題ないと言われたのに、なぜか着床しない」というお悩みです。

 

この場合、子宮の気が①産生できず②集まらず③保持できず④漏れているの4点から考えます。

今日は④について考察します。

東洋医学では、身体がエネルギー(気)や栄養(血)を保持する力を「固摂(こせつ)」と呼び、これが弱い状態をざっくり言うと「漏れやすい体」です。

この“漏れ”があると、東洋医学の見立てでは、

  • 子宮まわりが温まりにくい

  • 必要なものを「内側にとどめる力」が弱い

  • 体力・回復力が追いつかず、妊娠初期が不安定になりやすい

…といった方向に傾きやすい、と考えます。


「気の流出」ってなに?(東洋医学でいう“漏れ”のチェック)

気の流出=スピリチュアルな話ではなく、東洋医学の臨床ではかなり“現実的な体の反応”として扱われます。例えばこんな感じです。

漏れチェック(当てはまるほど“固摂”が弱り気味)

  • 汗をかきやすい(特に日中、動くとすぐ汗)

  • 風邪をひきやすい、治りにくい

  • 尿が近い/夜間尿がある

  • 軟便・下痢になりやすい(特に冷えたり疲れたりすると)

  • 生理前後に体力がガクッと落ちる

  • 不正出血・茶おりが出やすい

  • 立ちくらみ、息切れ、声が小さい、集中が続かない

このあたりが揃ってくると、東洋医学では「気虚(ききょ)」=気が足りない状態、あるいは「気をとどめる力の低下」を疑います。


気虚に“腎陽虚”が重なると

さらに妊活で多いのが、気虚に加えて

  • 下半身の冷え

  • 基礎体温が全体的に低め/黄体期が短い感じ

  • 夕方以降にぐったり

  • 腰や膝がだるい

  • 朝が弱い、むくみやすい

といった「冷え+パワー不足」のセット。

東洋医学ではこれを腎陽虚(じんようきょ)(=体を温め、生命力を支える“陽”が不足している)方向として捉えます。

妊娠・着床の話を東洋医学でみると「腎」は生殖と関係が深い臓腑。

その腎の“陽(温める力)”が落ちていると、子宮周りが温まりにくく、結果として体の準備が整いづらい――という考え方です。


体づくりの順番は「増やす」より先に「止める」

気虚・腎陽虚タイプの人がやりがちなのが、いきなり

  • サプリを足す

  • 運動を過度に増やす

  • 食事を頑張りすぎる

…などの“追加”をして、余計に消耗してしまうこと。

東洋医学の現場では、まずよくやるのがこの順番です。

① 漏れを止める(固摂を立て直す)

睡眠・胃腸・冷え・過労の調整。

「漏れ」が強いまま補っても、ザルに水を入れるようになりやすいからです。

② 気を補う(気虚ケア)

消化吸収(脾胃)を立て直し、疲れにくい土台へ。

③ 腎陽を温める(腎陽虚ケア)

“下半身に熱が届く”状態を作る。

④腹ペコ体操

下腹に力をみなぎらせます。

鍼やお灸は適正に使うことで効果が期待されます

鍋のそこに穴が開いている状態かどうかを腹診などで発見し

まず、塞ぎます。

そこから水が溜まりやすいように治療し

徐々に水が増えてきます。

水はジャージャーと上から入れられればいいのですが

個人差で

一滴一滴ポタリポタリの方もいますし

ジャーっと入れられる方もいます。

蛇口の開け方を教えて、なるべく早く満たすようにするのが

患者さんに教えている宿題です。

頑張ってください!

 

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