おりもの(頸管粘液)について
2012年12月12日
排卵時期の患者さんには毎回「おりもの」の状態を聞きます。
今日はその「おりもの」がなす役割についてお話します。
おりものは頸管粘液ともいい、
その名の通り子宮頸管から分泌される粘液です。
子宮頸管は普段、外部から菌の侵入を防ぐ為に「酸性」を保っています。
頸管粘液の分泌量が変化するきっかけは、卵胞が大きくなってきて卵胞からでる「エストロゲン」というホルモンも増えた時。
このエストロゲンの作用により、頸管粘液の分泌は増え、粘稠度もあがります。
頸管粘液は、酸性だった頸管部分をアルカリ性へと中和し、
精子が子宮に入りやすくなる状態にします。
つまりおりものが増える、また粘稠度があがる=「排卵が近い」というサインとも考えられる訳です。
初診の時にお話しすると、気にした事が無い患者さんもいらっしゃいます。
ぜひ気にしてみてくださいね。
基礎体温表にメモするのもいいかもしれません。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師