妊娠後の生活で気をつけたいこと|胎嚢確認・心拍確認までの過ごし方
妊娠後の生活で気をつけたいこと|胎嚢確認・心拍確認までの過ごし方
不妊治療を受けている方は、妊娠判定日が近づくと、期待と不安が入り混じる時期になります。
不妊治療の病院に通っている場合、生理予定日ごろ、または胚移植から一定日数後に、血液検査でhCGというホルモンを測り、妊娠判定を行います。
そこで妊娠の反応が見られた場合、次は超音波検査で胎嚢が確認できるか、その後に心拍が確認できるかを順番に見ていきます。
妊娠反応が出たからといって、すぐに安心できるわけではありません。
胎嚢が確認できるか。
心拍が確認できるか。
その後、妊娠初期を無事に過ごせるか。
妊娠初期は、うれしさと同時に、不安も大きくなりやすい時期です。
安定期までは「普通に生活しながら、無理をしない」
妊娠した後に大切なのは、必要以上に怖がることではありません。
ただし、「いつも通りで大丈夫」と思いすぎるのも違います。
特に妊娠初期は、体の中で大きな変化が起きています。
疲れやすい。
眠い。
気持ち悪い。
お腹が張るように感じる。
食べ物の好みが変わる。
こうした変化が出る方もいます。
この時期は、無理に頑張るよりも、体からのサインを早めに受け取ることが大切です。
夫婦生活や強い負担のかかる動作について
妊娠初期は、子宮の状態に意識が向きやすい時期です。
ただし、必要以上に怖がりすぎる必要はありません。
通常の妊娠では、夫婦生活そのものが流産の原因になるとは一般的には考えられていません。
ただし、出血がある、お腹の痛みがある、強い張りがある、医師から安静を指示されている場合は別です。
そのような時は、夫婦生活やお腹・腰に負担のかかる動作は控え、必ず主治医の指示を優先してください。
また、ぎっくり腰を起こしやすいような動きにも注意が必要です。
重い荷物を急に持ち上げる。
床の物を勢いよく拾う。
体をひねったまま立ち上がる。
長時間同じ姿勢で座り続ける。
こうした動きは、妊娠していない時でも腰に負担がかかります。
妊娠初期は体調も不安定になりやすいため、いつも以上に丁寧に動くことをおすすめします。
交通事故・階段・転倒にも注意
妊娠後は、交通事故や転倒にも注意が必要です。
車に乗る時は、妊娠中でも基本的には正しくシートベルトを着用します。
腰ベルトがお腹のふくらみを横切らないようにし、肩ベルトと腰ベルトを正しく使うことが大切です。
階段では、急がない。
スマホを見ながら降りない。
雨の日は足元に気をつける。
荷物を持ちすぎない。
特別なことではありませんが、妊娠初期はこうした小さな注意が大切です。
つわりと食べ物の考え方
妊娠初期には、つわりが出る方もいます。
東洋医学では、むかむかする、吐き気が強い、口が苦い、熱っぽく感じるような状態を「胃に熱がこもる」と考えることがあります。
このような時は、無理にしっかり食べようとするより、食べられるものを少しずつ取ることが大切です。
たとえば、炭酸水を少し飲む。
トマトのようなさっぱりしたものを食べる。
酸味のあるものを少し取る。
冷たすぎない範囲で、口にしやすいものを選ぶ。
ただし、体質によって合うものは違います。
冷たいものが合う人もいれば、冷たいものを取りすぎると胃腸が弱る人もいます。
大切なのは、「妊娠中はこれを食べればよい」と決めつけることではなく、今の体に合っているかを見ながら調整することです。
水分が取れない。
何度も吐く。
体重が大きく減る。
尿が少ない。
ふらつく。
こうした場合は、我慢せずに病院へ相談してください。
妊娠後の鍼灸で大切にしていること
妊娠後の鍼灸では、強い刺激を加えることが目的ではありません。
東洋医学では、妊娠を支える力を「腎」、食べたものを体の力に変える働きを「脾」として考えます。
妊娠初期は、腎を補いながら、必要に応じて脾も整える。
つまり、妊娠を支える土台と、日々の体力を作る胃腸の働きの両方を見るということです。
実際の施術では、冷え、疲れ、胃腸の弱り、眠り、緊張、つわりの出方などを確認しながら、その方の状態に合わせて行います。
鍼灸は、病院での妊婦健診や不妊治療に代わるものではありません。
主治医の管理を受けながら、妊娠初期の体調管理を支えるものとして考えています。
妊娠後こそ、生活を丁寧に見る時期です
妊娠反応が出た後は、うれしい反面、不安も出やすい時期です。
胎嚢確認まで。
心拍確認まで。
安定期まで。
ひとつひとつの段階を、焦らず過ごしていくことが大切です。
妊娠後の生活で大切なのは、何か特別なことをたくさんすることではありません。
無理をしない。
冷やしすぎない。
食べられるものを少しずつ食べる。
転倒や事故に気をつける。
不安な症状があれば、早めに病院へ相談する。
そして、体の状態に合わせて、必要なケアを選んでいくことです。
妊娠後の体は、日々変化します。
その変化に合わせながら、安心して過ごせる体づくりを一緒に考えていきます。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師


