生理痛や月経血の塊が気になる方の治療前の準備|東洋医学でいう瘀血(おけつ)とは?

2026年6月8日

生理痛が強い。

月経血に塊が出る。

下腹部が重い、張る感じがある。

こうした症状がある方に、東洋医学では 瘀血(おけつ) という見方をすることがあります。

「おけつ」と聞いても、漢字が分からない方は多いと思います。

瘀血と書きます。

簡単にいうと、血の流れが滞っている状態を表す東洋医学の言葉です。

瘀血は、血液検査だけで判断するものではありません

瘀血というと、

「血液がドロドロということですか?」

と聞かれることがあります。

近いようで、少し違います。

東洋医学では、血液検査の数値だけではなく、身体に出ている反応を見ながら、血の巡りが滞っていないかを考えます。

たとえば、

  • 月経血に塊がある
  • 生理痛が強い
  • 下腹部に張りや重さがある
  • お腹に硬さや圧痛がある
  • 頑固な肩こりがある
  • 舌の色が暗く見える

こうした状態がある時、瘀血の見方が参考になることがあります。

舌の裏や足の血管も見ます

当院では、瘀血の状態を見る時に、舌の表面だけでなく 舌の裏 も確認します。

舌の裏には血管が見えます。

東洋医学では、その血管の色やふくらみ方も、血の巡りを考える時の参考にします。

また、必要に応じて 下肢の血管の出方 も見ます。

足の血管が目立つか。

左右差があるか。

むくみや張りが出ていないか。

そうした身体の見え方も、血の巡りを考える材料になります。

ただし、舌の裏や足の血管だけで、すぐに瘀血と決めるわけではありません。

お腹・舌・脈を合わせて見ます

当院では、腹診・舌診・脈診を通して、身体の状態を確認します。

お腹の硬さ、張り、圧痛。

舌の色や舌の裏の血管。

脈の状態。

脈診では、六部定位といって、左右の手首の脈を分けて身体全体の状態を見ます。

月経の状態や、下腹部の張り、肩こりなどの症状も合わせて、血の滞りがどこに表れていそうかを考えていきます。

大切なのは、名前をつけることではありません

「瘀血ですね」と言われても、それだけでは身体は変わりません。

大切なのは、

その滞りが、今の身体のどこに表れているのかを見ることです。

生理痛として出ているのか。

月経血の塊として出ているのか。

下腹部の張りとして出ているのか。

肩こりや頭痛として出ているのか。

同じ瘀血でも、出方は人によって違います。

だからこそ、症状名だけで判断せず、身体に出ている反応を丁寧に見ていくことが大切です。

月経の状態は、身体を知る大切なサインです

生理痛や月経血の塊は、ただ我慢するものではありません。

毎月の月経には、その時の身体の状態が表れることがあります。

東洋医学では、月経の痛み、量、色、塊の有無、お腹の状態などを見ながら、身体の巡りを考えていきます。

瘀血という言葉は難しく感じるかもしれません。

でも、身体の中で起きていることを知るための、大切な見方のひとつです。

生理痛が強い方。

月経血の塊が気になる方。

下腹部の張りや重さが続く方。

一度、身体の巡りという視点から見直してみてもよいかもしれません。

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