生理痛や月経血の塊が気になる方の治療前の準備|東洋医学でいう瘀血(おけつ)とは?
生理痛が強い。
月経血に塊が出る。
下腹部が重い、張る感じがある。
こうした症状がある方に、東洋医学では 瘀血(おけつ) という見方をすることがあります。
「おけつ」と聞いても、漢字が分からない方は多いと思います。
瘀血と書きます。
簡単にいうと、血の流れが滞っている状態を表す東洋医学の言葉です。
瘀血は、血液検査だけで判断するものではありません
瘀血というと、
「血液がドロドロということですか?」
と聞かれることがあります。
近いようで、少し違います。
東洋医学では、血液検査の数値だけではなく、身体に出ている反応を見ながら、血の巡りが滞っていないかを考えます。
たとえば、
- 月経血に塊がある
- 生理痛が強い
- 下腹部に張りや重さがある
- お腹に硬さや圧痛がある
- 頑固な肩こりがある
- 舌の色が暗く見える
こうした状態がある時、瘀血の見方が参考になることがあります。
舌の裏や足の血管も見ます
当院では、瘀血の状態を見る時に、舌の表面だけでなく 舌の裏 も確認します。
舌の裏には血管が見えます。
東洋医学では、その血管の色やふくらみ方も、血の巡りを考える時の参考にします。
また、必要に応じて 下肢の血管の出方 も見ます。
足の血管が目立つか。
左右差があるか。
むくみや張りが出ていないか。
そうした身体の見え方も、血の巡りを考える材料になります。
ただし、舌の裏や足の血管だけで、すぐに瘀血と決めるわけではありません。
お腹・舌・脈を合わせて見ます
当院では、腹診・舌診・脈診を通して、身体の状態を確認します。
お腹の硬さ、張り、圧痛。
舌の色や舌の裏の血管。
脈の状態。
脈診では、六部定位といって、左右の手首の脈を分けて身体全体の状態を見ます。
月経の状態や、下腹部の張り、肩こりなどの症状も合わせて、血の滞りがどこに表れていそうかを考えていきます。
大切なのは、名前をつけることではありません
「瘀血ですね」と言われても、それだけでは身体は変わりません。
大切なのは、
その滞りが、今の身体のどこに表れているのかを見ることです。
生理痛として出ているのか。
月経血の塊として出ているのか。
下腹部の張りとして出ているのか。
肩こりや頭痛として出ているのか。
同じ瘀血でも、出方は人によって違います。
だからこそ、症状名だけで判断せず、身体に出ている反応を丁寧に見ていくことが大切です。
月経の状態は、身体を知る大切なサインです
生理痛や月経血の塊は、ただ我慢するものではありません。
毎月の月経には、その時の身体の状態が表れることがあります。
東洋医学では、月経の痛み、量、色、塊の有無、お腹の状態などを見ながら、身体の巡りを考えていきます。
瘀血という言葉は難しく感じるかもしれません。
でも、身体の中で起きていることを知るための、大切な見方のひとつです。
生理痛が強い方。
月経血の塊が気になる方。
下腹部の張りや重さが続く方。
一度、身体の巡りという視点から見直してみてもよいかもしれません。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師


