“土のスープ”ってご存知ですか?
“土のスープ”ってご存知ですか?
食べられるほど安全な土。
その土でスープを作り提供している「NARISAWA」というレストランがあります。
The World’s 50 Best Restaurant アジアNo.1受賞の世界的に有名なレストランなのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
成澤シェフは、信州で最も美味しい野菜を作っている方の農園に、野菜を買い付けにいった際、「この人は野菜ではなく、土を育てていたのだ。土が何よりも優れた食材なのでは」と気がついたそうです。
感度の高い方はやはり思いつくことがちがいます。
プロはやはり気付いています。美味しくて生命力のある野菜は、上質な土があってこそ育つのです。
私たちの食事は正しいのでしょうか?
ファーストフードに代表される食事で私たちはどこへ向かい、将来どうなるのか。不安まじりの未来が現実のものにならなければいいのですが。
都会で忙しく暮らす私たちは、地方の善良な農家の方々に依存し、対価を支払い生活していくことで、お互いが良い共生をしていく気がします。
大量生産で作られる工業製品のような食材も便利です。しかし、決して力があるとは思えません。ましてその食事で長期間身体をいい状態に保てるとは思えないのです。
自分が死を迎えて、どう生きたか。結局は自己満足を追求して、後悔のなかったと思いたい。その為には老化していく肉体に哲学的にも栄養学的にも最高のものを考えながら取り入れ、健康であるべきです。そうでないと、人生を最後まで楽しむことなどできません。
人間が生きていく上で食は切り離せまん。
死ぬ時は焼かれますので直接的には、土には還らない。
ですが、人間の身体、そして動物の身体を通して排泄される呼気、汗、など空気中に漂うものを人間はまた取り込みながら生きています。
土に還れば微生物が分解してくれますが、都会にはそういう場所があまりありません。
代々木の明治神宮の森は都心にあって多くのものをもたらしてくれています。
夏の蒸し暑い夜、かの地だけはとても涼しい。まわりと2℃は違います。
空気が浄化されているようです。
空気の浄化が私たちのできる都会での活動の一つ。
車の排ガスを吸い、塩素たっぷりの水道水を飲み、食べ散らかし、タバコを吸い、副流煙も吸う。
われわれは、病気とともに暮らしていくことは避けようがない気もします。
現代医学は感染症、伝染病から人類をまもってきました。
死が突然やってくる心配がなくなり、長生き出来るようになりました。
その分、環境がそのまま私たちの身体に影響を与えるようになりました。
「人は土から生まれ、やがて土に還っていく。だからこそ、土に迷惑のかかるような食事をしてはいけない。土を汚すような身体になってはいけない」。
成澤シェフがお勧めしている「職人館」というレストランのオーナーの言葉だそうです。
そんなフィロソフィーに共鳴するひとたちが、世界中に広がればいいと思います。
マクロビオティックが世界に広がったのも同じだと思います。
私たちは罪を償いながら生きて、明日の世界につなげる役目を持っています。
あらゆる知恵で病気を減らす。私たちsekimura鍼灸院の目標です。
知れば知るほど、深いそして役に立つ東洋医学とマクロビオティックの融合を目指し、統合医療の一翼を担いたいと考えています。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師