鍼灸治療と相性の良い「マクロビオティック」という考え方 ~食事で体を見つめる~
細かなところまで妥協しない徹底したこだわりをもって、体を見つめる。
瘀血を取る事で血流を良くして、組織の細部にまで血液を流す事は鍼治療の得意技ですが、
いくら細部に新しい血を流し、再生させたとしても、質のいい血液でないとまたすぐに滞ってしまいます。
これが鍼灸が人によっては2-3日しか効果が続かない所以と考えました。
数回の鍼治療で全く別人になる(大げさかもしれませんがこう言ってくださる方もいらっしゃいます)
こういう方はその人に合った食事をしているのだなあと気付きました。
滞った気の流れをほどき(邪気のページを私のアメブロ内で検索してください)、
流通させてあげると本来なら病気は次第に陰をひそめて、治癒に向かいます。
自然治癒といわれるものです。気を唯物論か観念論かというとわからない。現実にあるものだと感じるけれど。
治癒に向かってもまた悪くなる人がいるのはなぜか?
結局、体を作っているものは体に取り込んだもの。
水に代表される液体、空気、食物です。
いい水で作られた飲み物、食べ物。また、その方にあった質や量がやはりあるのです。
血液を滞らせない食事を勉強していくと
マクロビオティックという考え方になるのです。
マクロビオティックの大本は東洋医学なのでどちらが先かというと東洋医学、3000年以上昔の中国医学なのですが、陰陽に特化して考えられたのがマクロビオティックと感じます。
正確には食養生の一派なのですが、細かなところまで妥協しない徹底したこだわりをもって、体を見つめるという観点から鍼灸治療ととても相性が良い。鍼灸といってもいろんな流派考え方があるので全部ではありませんが、少なくともsekimura鍼灸院との相性はとても良い。
気血の流れを良くしても(川の清掃をしても)、良く無いものを身体に入れ続けたら(川に家庭ゴミを投げ込んだら)、きれいな血にはなりません(臭い濁った川になります)。からだはいつも清掃をしているのですが(睡眠時間の確保が必要です)大量のゴミが流れ着くともう無理ーとなります。
「きれいな血を造り、滞り無く細部に届けること」
卵胞に「きれいな血を造り、滞り無く細部に届けること」が力の強い卵子を育てるのではないでしょうか。染色体の劣化は止められないでしょうが、生命力のある卵子はこうやって作り出せると思います。
いい卵子がでてくるのを待つのではなく、その確立を上げる努力が必要なのです。
原因不明のAMHの低下などは数年に及ぶ子宮や卵巣内血流量の低下が原因ではないかと疑っています。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師