「はり」治療とは・・・。
漢方薬や鍼灸治療は、西洋の薬や手術のように
頭で理解できる部分は、少ないかもしれません。
西洋医学は、目に見えるものを相手にしており、勉強の成果が点数ででるので、客観的評価をつけ易いです。
翻って東洋医学は哲学と宗教と経験則の集合知であるので、
見えない部分がほとんどです。
見えないものを理解する事はとても大変であること(勉強の方法が明確でない)
他人に伝えるのが難しいこと(イメージで伝えることになる)
そのあたりが発展を阻害しているのでしょうね。
治療を受けてみれば感覚はわかるのですが。
実際は風邪薬が存在しているけれど、「風邪のくすり」ではなく
「症状を抑えるくすり」なのはご存知でしょう。
冷たくするか、あたためるかして工夫をしてよく寝ることが自己回復になるのです。ここは個人の質別経験則によります。
からだのゆがみをなくせば(ゆがみといっても右肩が上がってるとか目に見えるものではありませんよ)
からだは自分を平衡状態にバランスをとろうという強い力を発揮できます。
「はり」治療とは、物理的に針を使いますが
刺さなくても効いてしまう人もいますので(空中で針をかざすだけで効く人も存在します。理解しがたいことは理解できますが、事実です)
気(こう呼ばれてきました)の存在を感じて、ゆがみの治療点を見つけるのです。
はり、きゅうをするひとは指先の感覚を研ぎすませていく必要があります。
特に初学者はギターなどを弾いていてはいけません。空中で気を100%感じられるようになれば、OK。弾いても構わないと思います。
僕は10数年治療していますがまだ、皮膚に触れないとわからない(例外的にすごく邪気の強い方は、空中でもわかります)
わからないわけではないが・・・
ミリ単位で正確につぼを見つけるには、まだ皮膚に触れないと見つからない。
見えないものを動かす(気を動かす)のは
ずっと修行が必要だとおもっています。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師