自分の体の声を聴く

2011年4月21日

「自分の体の声を聴く」
いいフレーズですよね。
僕はこのコトバ大好きです。

 

元々、鍼灸師になろうと思ったのも
鍼灸師の方に突き指を治してもらったから。

海外旅行中に突き指しました。
グアテマラ国のスペイン語学学校に行っていたのですが
たまたま日本人のドクターが同じ学校にいらしたので
見てもらいました。

 

「突き指だね。この薬買って塗っておくのがいいんじゃないかな。」
と診断。

 

薬屋に買いにいく途中で、友達に誘われ
日本人がたむろしているご飯屋へ。

 

そこでほんとに偶然、隣のテーブルに鍼灸師という職業の方が。

その偶然知り合った鍼灸師の方が「 手をみせて 」というので
じゃあと軽い気持ちでと手を出したら___

___それはそれは魔法のようでした。
痛かった指が痛く無く曲がるように!
なるのですから。

 

お薬を塗った訳でも、飲んだ訳でもありません。
どうして?と思いましたよ。

 

その出会いがなければ
今の僕はありません。

「鍼灸は不思議でしょ。体の声を聴くんですよ。ほらね」
とその人は言いました。

 
その方は僕の左手の親指と人差し指をくっつけて○を作ってと言います。
OKマークですね。

これは、知っている人は知っているでしょう。
o-ring(オーリング)というものです。

「 体に悪いものを近くに寄せると、このリングが開くよ 」

「 まず、指にぎゅっと力をいれて、リングが開かないように。
じゃあ、ひっぱるよ。」

鍼灸先生が力をこめてリングを開こうとします。抵抗する僕。
すごく力を込められたときにゆっくりと開く感じでした。

 

「じゃあ、タバコを右手に乗せて」

僕は当時は喫煙者であったので持ってたマルボロライトを右手に乗せました。
(子づくりをしようと思った2年前から禁煙しました。今ではもう8年になります。

タバコはもちろん健康に非常に有害であるし、男性不妊の原因にもなります)

 

衆目の中、鍼灸先生が僕にまたオッケーマークをつくらせて、

「 また、同じように、力を入れて 」

僕は指にぎゅっと力を込めて、リングが離れてしまわないようにしました。
鍼灸先生がまた、離そうと引っ張りました。

「 ぱか 」擬音は難しいですけど。

まったく力が入らないというか、入れているつもりなのに
無抵抗な感じと言うのでしょうか。
すんなりリングが開いてしまうのです。

そうとう驚きました。興奮したと言った方がいいかもしれません。
今思い返しても、ワクワクしているのです。

 

体験しないとわからないこと。

 

「 あなたにはこのタバコは合ってないし、悪いものですね。」と鍼灸先生。

「 そうなんですか。がっかり 」と僕。

「 タバコ吸いたいんですか? 」

「 はい。今すぐには辞められそうにありません。」

「 どなたか、他の銘柄吸ってる人いませんか? 」と先生。

そこにいた誰かがグアテマラ産のルビオスという銘柄のタバコを出して来た。

「 じゃあ、今度はこれで。同じように右手においてみて。 」

僕は言われるままに。

「 また、ぎゅっとオッケーマークつくって 。力いれててね。」

今度は、まったく開かないのです。
うーん不思議。

「 ということは、ルビオスは吸ってもいいんですか? 」(まだ吸いたいようです)

「 悪く無いということになるね。」

「 ラッキー。 」

まあこんなやり取りが合って、体の不思議を感じた訳でした。

 

鍼灸の学校に行ってから o-ring の勉強もかじったけど、
グアテマラで経験したことは今のo-ringの団体からは
そんなことに o-ring を素人が使っちゃだめ
とのお達しがでていて、もっと修行をつまないと認められないとなっていました。

僕が衝撃を受けたのはお遊びだったのですか。とショックを受けましたが、
きちんと勉強なさっている先生もおられます。

東京でおすすめは
東洋鍼灸院の 田中俊男 先生
僕の体を見る目を養ってくださった師匠であります。
体って不思議なんです。
数値だけ追いかけていても、だめなんです。

数値は努力目標になるから大事なんですが、
からだを全体からみる。なんとなくの不調を感じる。
それを「体の声を聴く 」といいます。

それが西洋医学で解明が出来なくても
東洋医学なら解決できたりしています。

 

Sekimura鍼灸院に通っているうちに、
もっともっと自分の体に興味を持ってもらいたいのです。

そう、答えは自分で見つけるのです。

 
追加
見えないものを、見えるようになる努力している人が治療家なんです。
その努力を人より多くして人生をかけている人がプロの治療家なんです。
治療家のみなさん、一緒にがんばりましょう。

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