夏の葛餅 身体にやさしい葛粉
今回は、生薬から料理や菓子に利用できる葛粉についてのお話です。
葛粉は薬効を持ち、体を温め血行をよくする為、風邪引き(葛根湯)や胃腸不良の時の民間治療薬
として親しまれてきました。
下痢を止め、整腸作用があるので、胃腸の弱い方にオススメです。
最近では、葛根にはイソフラボンの一種であるダイゼインやダイズインが含まれ、これらの成分は骨粗しょう症の軽減、血中コレストロールの低下、筋肉の緊張を緩和すると言われています。
また、血中循環をよくする作用があるとされ、肩こりの軽減に役立つとも言われています。
葛粉は、あんかけのとろみに利用できます。
葛の大きく肥大した根のデンプンが葛粉となるため、陰陽でいうと中庸の食品になります。
同じとろみをつける片栗粉は、ジャガイモのデンプンで、陰性の食品となります。
中庸食品の葛は、陰陽のバランスがとれ、どなたでも召し上がって頂ける食品なのです。
葛粉が余ったら、水と火にかけて簡単に葛餅が作れますよ(*^^*)
手作りだから、甘みの調節もできてオススメです。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師