ツボは「押す場所」ではなく「反応が出る場所」
ツボと経絡:ツボは「点」、経絡は「道」です
鍼灸の話になると、よく出てくるのが「ツボ」と「経絡(けいらく)」です。
ざっくり言うと、経絡は体の中を流れる“道”で、ツボはその道の上にある“反応点(点)”です。
ツボだけを探すのではなく、どの経絡を使うかを先に決める。
当院では、この順番をとても大切にしています。
ツボは「押す場所」ではなく「反応が出る場所」
ツボは、地図に固定された「ここです」という点ではありません。
実際には、体の状態によって反応が出る場所が微妙に変わることがあります。
そしてツボは、強く押して探すのではなく、皮膚に手で軽く触れるようにして見つけていきます。
この“軽い触れ方で分かるようになる”までには、どうしても時間がかかります。
正直に言えば、ツボの感覚は一朝一夕では身につきません。
毎日コツコツと積み重ねる中で、少しずつ精度が上がっていくものだと感じています。
ツボより先に大切なのが「経絡」
当院では、ツボそのものより、まずどの経絡を優先して使うかを考えます。
なぜなら、経絡が決まると
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探す範囲が絞れる
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反応点(ツボ)の意味がはっきりする
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治療の狙いがぶれにくくなる
からです。
言い換えると、ツボは「点」、経絡は「道」。
道が分からないまま点だけ狙っても、治療が散らかりやすいのです。
経絡を見つける鍵が「望診・問診・聞診」
では、どの経絡を優先するかはどうやって決めるのか。
当院では、次の3つを大切にしています。
#望診(ぼうしん)
見て分かる情報です。
顔色、姿勢、動き、皮膚の状態など、体が出しているサインを観察します。
#問診(もんしん)
お話を聞いて分かる情報です。
冷え、睡眠、食欲、便通、月経の状態、ストレスの強さなど、日常の背景を整理します。
#聞診(ぶんしん)
声、話し方、呼吸の質など、音として出る情報です。
「声がこもる」「呼吸が浅い」など、体の緊張が反映されることがあります。
この3つを合わせて、体の状態を立体的に捉え、優先する経絡を決めていきます。
まとめ
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経絡は「道」、ツボは「点」です
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ツボは強く押すのではなく、軽い触れ方で探します
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ツボの感覚は、積み重ねで精度が上がっていくものです
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当院ではツボより先に「どの経絡を優先するか」を重視します
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経絡を見つける鍵が #望診 #問診 #聞診 です
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師


