【着床】妊活は「正解探し」ではありません。あなたの体を診て、攻略法を作ります
ひとりひとり身体は違います。
ですから、妊娠の確率を上げる方法も当然違ってきます。
当院では、まず実際に身体を診させていただきます。
逆に言えば、診なければ「この方の妊活がどこで詰まっているのか」が分からないままになってしまうと思っています。
今回は着床の話です
例えばヒントになるのが「経血の状態」です
比較的多いのが、経血の状態が良くない方です。
これは東洋医学的には、子宮まわりの巡り(血流や緊張)の影響が出ている結果だと考えられることがあります。
もちろん、経血だけで原因が決まるわけではありません。
ただ、身体が毎月出してくれる“情報”として、とても重要な手がかりになります。
子宮は今、“見える化”が進んできました
最近は病院でも、次のような項目が注目され、検査項目に入ってくることが増えてきました。
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子宮内膜炎
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フローラ(細菌叢)
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子宮の収縮
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着床の窓(WOI)
原因が少しでも見えるほど、対策が立てやすくなります。
これは妊活にとって前向きな変化だと思います。
当院独自の「着床鍼」についても、こうした“見える化”の流れと重なる部分があります。
当院では舌の動きやツボの痛みなど、身体の反応に注目しながら必要性を判断し、施術を組み立てています。
検査で分かることが増えても、「なぜそうなったか」は別問題です
子宮内膜炎、内膜症、腺筋症、ポリープ、筋腫など、子宮に関わる状態は検査で判断しやすくなってきました。
治療によって着床環境が整いやすくなるケースもあるはずです。
ただし、ここで大事なのは
「改善を図る方法がある」ことと、
「なぜそうなったのかが解決されている」ことは別だという点です。
現在、抗生物質や栄養補助食品などで改善を図ることがあります。
しかし、生活習慣を見直さない限り再発する可能性があることは、さまざまな病気と同じ構図です。
身体は、意外な場所に“詰まり”を出します
たとえば、お腹を押して「この部分が痛い」と分かる場合、それが妊活の詰まりのヒントになることがあります。
先ほどの子宮の巡りの話とつながっているケースも少なくありません。
そして、ここからが当院らしい見方かもしれません。
例えば妊活と関係なさそうな「頬骨」を押します
呼吸と免疫の話で言うと、不妊と関係ないように思われる部位、たとえば頬骨を押すことがあります。
これは着床系で詰まりやすい方の判断材料として使う場合があります。
もちろん、頬骨だけで診断するという意味ではありません。
身体全体の緊張や呼吸のクセなどを推測するための“手がかり”です。
私が見ているのは「子宮」だけではありません
当院では、次のようなサインも総合的に確認します。
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声の出し方、鼻声の理由
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鎖骨の痛み、首の張り
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胸脇苦満(脇のつっぱり感)
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へそ周りの動悸
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下腹の突っ張り、痛み
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血管の表層部での詰まり感
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膝浮き、反り腰、背骨のゆがみ
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かかとのガサガサ、手足の汗
また生活面として、次のようなことも伺います。
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食事の好み
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水分摂取量
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間食
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カフェイン など
「そんなことまで?」と思われるかもしれませんが、妊活の“詰まり方”は人によって違います。
ですから、見る範囲を狭くしすぎないことが、遠回りを減らすことにつながると考えています。
最後に:治療は「その人用」に組み立てます
こうした情報を確認し、検査結果も参考にさせていただきながら、当院では証を立てます。
そして使用するメインの経絡を決め、その流れの中で身体の反応を探していきます。
患者さんの腹と足などを術者の両手でつなぐように診ながら、
いま反応が出ている“生きているツボ”を探します。
そのうえで、鍼の太さ、刺入角度、深さを決めて施術しております。
証は治療開始から1〜2か月で大きく変わらないことが多いですが、
生きているツボは動きます。
経絡上で反応点が変わるため、探す術者の手がとても重要で、手技の見せ所でもあります。
まとめ
妊活は「誰かの正解」を集めるほど、迷いやすくなります。
だからこそ当院では、実際に身体を診て、検査結果も参考にしながら、あなたの身体の“攻略法”を一緒に作っていきます。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師


