体温のお勉強 ②冷えを防ぐためにできること
さてさて、体温のお勉強です。
(ちなみに、わたし冷えてないもーん、と
いう方でも、結構冷えている方もいます。
足先を触って、冷たい方は冷えがあるかも!)
前回は、体温を上げるお話をしました。
ちょっとだけ下げるお話をしますね♪
体熱は、放射、伝導、対流、蒸発などの物理的機序によって放散されます。
周りの環境温度により、これらの割合は変化します。
暑い時は蒸発(発汗と不感蒸散)が増えます。
ちなみに手足の裏や脇からかく汗って、精神的発汗といわれる
緊張による汗なんですよ(^ ^)
暑いときにかく汗は、手足の裏からは汗出ません。
ココ大事!
院長の本にも書いてありますが
いつも手足がしっとり
汗ばんでいる方、いらっしゃいます。
要チェックですよ!
この話はまた詳しく別で出来たらと思います。
この温熱性の発汗は、視床下部の体温調整中枢でコントロールされています。
(精神的発汗は大脳皮質でコントロールしています)
では次に体温調整の仕組みです!
カラダは、この熱産生と熱放散を調整して、核心温度を一定に保とうとする機能があります。
これを担っているのが視床下部にある体温調整中枢です。
ここには温度受容ニューロンという、核心温度を感受する機能もあります!
図にすると、こんな感じ。
いわゆる司令塔なんですね。
なので、冷え症って、本来働くべき機能がうまく働いていない状態といえます。
今まで勉強してきた事をまとめますと、
冷え症の原因は次のことが考えられます
・自律神経の乱れ
ストレス、生活習慣の乱れにより、体温調整の
命令を出す自律神経がうまく機能していない状態。
・皮膚感覚の乱れ
きつい服や下着、靴などでカラダを締め付けると血行が滞り、
寒さを感じる皮膚感覚がうまく働かなくなる。
・血行不良
血流が悪いと、熱を産生しても滞りがちになります。
貧血や低血圧の方に多いです。
・筋肉量が少ない
熱産生のお話で出てきたように、筋肉は熱を産生して血流をアップさせます。
筋肉量が少ないと、どうしても熱量は少なくなります…
・女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンは、
視床下部→脳下垂体→卵巣
と段階的に調整されています。
この辺りが狂うと、ホルモンのバランスや自律神経のバランスが乱れてしまいます。
今まで勉強してきたことを踏まえて
冷え症対策をしましょう!
ポイントをまとめますと
・カラダを内側から温め、血流を良くする
・自律神経をきちんと機能させる
(鍼灸治療、有効です!)
・良質のタンパク質や、ビタミンE.B1.パントテン酸などを摂る
・カラダを締め付ける衣服はやめましょう
・頭寒足熱を心掛けましょう
・筋肉量アップ!(一日30分くらいのウォーキングがオススメです)
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師