体温のお勉強 ②冷えを防ぐためにできること

2016年1月10日

さてさて、体温のお勉強です。
(ちなみに、わたし冷えてないもーん、と
いう方でも、結構冷えている方もいます。
足先を触って、冷たい方は冷えがあるかも!)

前回は、体温を上げるお話をしました。
ちょっとだけ下げるお話をしますね♪

体熱は、放射、伝導、対流、蒸発などの物理的機序によって放散されます。

周りの環境温度により、これらの割合は変化します。
暑い時は蒸発(発汗と不感蒸散)が増えます。
ちなみに手足の裏や脇からかく汗って、精神的発汗といわれる
緊張による汗なんですよ(^ ^)
暑いときにかく汗は、手足の裏からは汗出ません。
ココ大事!
院長の本にも書いてありますが
いつも手足がしっとり
汗ばんでいる方、いらっしゃいます。
要チェックですよ!
この話はまた詳しく別で出来たらと思います。

この温熱性の発汗は、視床下部の体温調整中枢でコントロールされています。
(精神的発汗は大脳皮質でコントロールしています)

では次に体温調整の仕組みです!
カラダは、この熱産生と熱放散を調整して、核心温度を一定に保とうとする機能があります。
これを担っているのが視床下部にある体温調整中枢です。
ここには温度受容ニューロンという、核心温度を感受する機能もあります!

図にすると、こんな感じ。
いわゆる司令塔なんですね。

siga_160110

なので、冷え症って、本来働くべき機能がうまく働いていない状態といえます。

今まで勉強してきた事をまとめますと、
冷え症の原因は次のことが考えられます

・自律神経の乱れ
ストレス、生活習慣の乱れにより、体温調整の
命令を出す自律神経がうまく機能していない状態。

・皮膚感覚の乱れ
きつい服や下着、靴などでカラダを締め付けると血行が滞り、
寒さを感じる皮膚感覚がうまく働かなくなる。

・血行不良
血流が悪いと、熱を産生しても滞りがちになります。
貧血や低血圧の方に多いです。

・筋肉量が少ない
熱産生のお話で出てきたように、筋肉は熱を産生して血流をアップさせます。
筋肉量が少ないと、どうしても熱量は少なくなります…

・女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンは、
視床下部→脳下垂体→卵巣
と段階的に調整されています。
この辺りが狂うと、ホルモンのバランスや自律神経のバランスが乱れてしまいます。

今まで勉強してきたことを踏まえて
冷え症対策をしましょう!
ポイントをまとめますと

・カラダを内側から温め、血流を良くする
・自律神経をきちんと機能させる
(鍼灸治療、有効です!)
・良質のタンパク質や、ビタミンE.B1.パントテン酸などを摂る
・カラダを締め付ける衣服はやめましょう
・頭寒足熱を心掛けましょう
・筋肉量アップ!(一日30分くらいのウォーキングがオススメです)

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