体の不調に関係するかもしれない「副腎」

2025年1月5日

 

こんにちは。最近、疲れが抜けない、体がだるいと感じていませんか?年齢や季節のせいと思いがちですが、それだけが原因とは限りません。今回は、体の不調に関係するかもしれない「副腎」と、そこで作られるホルモンについてお話します。

副腎とは?

副腎は、腎臓の上にあるそら豆のような形をした小さな臓器です。ここでは、なんと50種類ものホルモンが作られ、体の様々な機能を調節しています。今回はその中でも特に重要な「DHEA」と「コルチゾール」という2つのホルモンに注目してみましょう。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とは?

DHEAは、「若返りホルモン」とも呼ばれるホルモンで、体内で様々なホルモン(男性ホルモンや女性ホルモンなど)に変換される材料となります。また、ストレスに対抗する働きも持っています。つまり、体がストレスを受けたときに、その影響を和らげる役割を担っているのです。DHEAは体内年齢の指標の一つともされています。

コルチゾールとは?

コルチゾールもDHEAと同様に、ストレスに対抗するホルモンです。しかし、それ以外にも重要な働きがあります。

  • 血糖値の上昇: 必要な時に血糖値を上げて、エネルギーを供給する。
  • 血圧の上昇: 血圧を維持し、体の機能を正常に保つ。
  • 炎症を抑える: 体内の炎症反応を抑制する。

このように、コルチゾールは体にとって必要なホルモンですが、過剰に分泌されると体に悪影響を及ぼす可能性があります。

ストレスとDHEA、コルチゾールの関係

ストレスを受けると、体はコルチゾールを分泌して対応しようとします。この時、DHEAはコルチゾールの過剰な分泌を抑える働きをします。つまり、DHEAはコルチゾールのバランスを保つ役割を担っていると言えます。

しかし、慢性的なストレスにさらされると、このバランスが崩れてしまいます。

ストレス ↓ コルチゾール分泌 ↓ DHEAがコルチゾールの過剰分泌を防ぐ ↓ この状態が長く続くと… ↓ DHEAが不足し、コルチゾールが過剰に分泌される ↓ 体が疲れる、だるくなる、様々な不調が現れる

体の不調が続く場合は?

もし、疲れやだるさなどの体の不調が続く場合は、副腎の機能が低下している、あるいはホルモンバランスが崩れている可能性があります。その場合は、医療機関で検査を受けることをお勧めします。

DHEAの検査

医療機関では、「DHEA-S」という血液検査でDHEAの値を測定することができます。その他にも、唾液検査や尿検査でコルチゾールなどを測定する方法もあります。

DHEAのサプリメントについて

DHEAのサプリメントも市販されていますが、自己判断で服用するのは避けましょう。まずは医療機関で検査を受け、医師の指導のもとで必要に応じてサプリメントを検討することをお勧めします。

まとめ

副腎は、DHEAやコルチゾールをはじめとする様々なホルモンを分泌し、体の機能を維持する上で非常に重要な役割を果たしています。慢性的なストレスは、これらのホルモンバランスを崩し、体の不調につながる可能性があります。もし、体の不調が続く場合は、医療機関で相談し、適切な検査やアドバイスを受けるようにしましょう。

最後に、「福がくる腎(副腎)」という表現は親しみやすく良いですね。副腎の健康を意識することで、より健康的な生活を送れるように心がけましょう。

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