移植後のお薬 妊娠週数と薬が胎児に及ぼす影響
今回は、突然ですが
妊娠週数と薬が胎児に及ぼす影響について、お伝えしたいと思います!
(妊娠中に飲めるお薬の本を読んでいまして)
妊活中の方も、お薬って不安ですよね。
実際、これ飲んでも大丈夫ですか?
と質問受けることもしばしば。
少しアタマに入れておくと、不安感も軽減するってなもんです
妊娠中に薬物治療を行った際の胎児の影響は、以下の二つに大別できます。
催奇形性(妊娠4~15週頃の投与)
胎児毒性(妊娠16週以降の投与)
今回は、妊娠初期、すなわち移植後あたりのお話です。
妊娠3週まで
受精から14日間は全か無か all or none
の時期と呼ばれています。
この時期に胎児に影響を及ぼす可能性のある薬を使用して
有害な影響があった場合には
受精卵は着床しないか、流産の結果となり
逆に無事だった場合には、奇形として影響が残ることはないと考えられています。
初期胚や胚盤胞で移植されてから1~2週間(判定日あたりまでですね)は
ちょうどこの時期にあたりますね。
妊娠4~15週
以前もお伝えした器官形成期といいます。
特に4~7週は重要器官が発生する絶対過敏期にあたります。
8~15週は過敏性は低下する時期になりますが
外性器の分化や口蓋の閉鎖が起こる時期なので、まだ注意が必要になります。
妊娠16週~分娩まで
薬による催奇形性の心配はなくなりますが
胎児毒性が問題となります。
ちなみに
流産の自然発生率は15%前後
奇形の自然発生率は3%前後といわれています。
奇形の原因で、お薬によるものは
全体の1~2%だそうです。
服薬や化学物質の曝露は出来るだけ避けたいもの。
しかし、過度な心配はかえって良くないというのも
上記の話からもわかります。
次回は胎児毒性のあるお薬についてご説明しますね!
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師