子宮内膜症 基本のき3 どうやって治療する?
さて今回は、西洋医学的な子宮内膜症の治療についてです。
子宮内膜症の治療では、
疼痛の軽減
不妊の改善
が重要な方針となります。
お子様を望むかどうか、や
症状の強さなどを総合的に考慮して治療法を決定します。
また、基本的に対処療法になりますので
再発を繰り返す事が多いです。
手術療法と薬物療法がありますが、
不妊に対して薬物療法は無効です´д` ;
まず、腹腔鏡下観察を含めた
腹腔鏡下手術
があります。
チョコレート嚢胞は、卵巣がんを合併する可能性があるため
嚢胞のサイズが大きい場合や高齢の場合は
摘出の適応となります。
また、嚢胞を切開開放し、嚢胞壁を焼灼するだけでも効果があるので
摘出せず切開のみするパターンもあるそうです。
また、ダグラス窩に閉塞があると診断されると、癒着の起こっている部位を
剥離するようなオペになります。
膣と直腸に器具を挿入し、
子宮を前屈させた状態で病巣を除去します。
薬物療法の場合は、基本的にエストロゲン分泌を止める
黄体ホルモン療法(ジエノゲスト)
GnRHアゴニスト療法(偽閉経療法)
があります。
アゴニスト療法、なんてとてもおなじみですね(^^;;
こちらのアゴニスト療法は、
排卵誘発で行なわれるもののように
エストロゲンなど補充しません。
なのでエストロゲン量が減り、病巣が退縮するという機序になります。
エストロゲン量が低下するので、
更年期障害様の症状
骨密度の低下
といった副作用があります。
…これ、めっっっちゃシンドイっす、
マジで二度とやりたくない。
実際、長期間に及ぶホルモン療法としては使用されなくなっているそうです。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師