子宮内膜症 基本のき2 内膜症と不妊の関係

2015年12月15日

さて、子宮内膜症 基本のき2回目です。
子宮内膜症の二大症状は
「疼痛」、「不妊」です

その他に、過多月経、不正出血もみられます。

月経を重ねる毎に、月経痛が増強する

のも特徴です。

骨盤内の臓器表面に発生します。
好発部位は、ダグラス窩が一番多く
次に卵巣や子宮漿膜などの腹膜に発生します。

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稀に、小腸や膀胱、尿管、臍部、肺(!)
などに発生することもあるようです。
(肺に出来ると、喀血や気胸といって肺に穴があく症状が出るそうです。
人体って…不思議ですね)
主な病態は、以下の3つが代表的です。
・腹膜病変(表在性)
・卵巣チョコレート嚢胞(卵巣病変、深在性)
・ダグラス窩閉塞(直腸膣中隔病変、深在性)
このうち
卵巣チョコレート嚢腫と
ダグラス窩閉塞のイラストご紹介します

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この二つは疼痛が強く、自覚症状があることが多いです。
卵巣チョコレート嚢胞や、
免疫学的機序などによる腹腔内環境の変化は、
不妊の原因になると考えられています。

チョコレート嚢腫とダグラス窩閉塞は
疼痛が強いので発見されやすいですが、
(MRIやエコーで診断できます)

腹膜病変を中心とする
軽症の子宮内膜症は、なかなか気付かないために
なかなか妊娠しない、不妊を訴えて
病院に行き、腹腔鏡検査を行ったときに
初めて発見された!
などという事が多いようです。

子宮内膜症は、前回もお伝えしたように、
妊娠、出産年齢の女性に発生頻度が高く
子宮内膜症女性の20~40%に不妊症を伴います。
また、不妊女性の15~20%に子宮内膜症を合併します。
原因不明の不妊症女性に腹腔鏡検査を行うと
約20%程度に子宮内膜症の腹腔内病変が発見されるそうです。

なかなかに手強い病気ですね…

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