子宮内膜症 基本のき1 不妊の原因
今回は、子宮内膜症のお話をしたいと思います♪
私自身、子宮腺筋症という診断をされていて、
色々個人的見解をいれたくなるテーマの一つです。
(で腺筋症治療のために、ミレーナで様子をみているわけです。
こちらの抜去話はまた今度。)
さて、子宮内膜症は、最近よく聞かれる疾患になりましたね。
子宮内膜症は、
子宮腔以外の場所で、子宮内膜のような組織が発生し、
疼痛、不妊などを引き起こす病気です。
この疾患のポイントは
1.好発→20~40歳の女性(エストロゲン依存性の疾患です)
2.特徴→不妊、月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛
3.子宮後屈、子宮可動性の制限(動きにくい)
4.エコー、MRIで卵巣腫大(卵巣チョコレート嚢胞)が確認できる
5.上記の症状がなくても、原因不明の不妊があり、腹腔鏡にて赤、黒、白色の病変などを認める
6.CA125という腫瘍マーカーの上昇があることがある
上記の症状が思い当たる方は、子宮内膜症である恐れがあります。
この内膜症、生殖可能年齢の女性の約10%に見られます。
なぜ、こんなことになるんでしょうか。
原因は、よくわかっていません。
そもそも月経血は、
一部、卵管を通って、腹腔内に流れ込みます。
これ自体、悪いものではないのですが
何かの要因でこの中に含まれている
子宮内膜のような組織が増殖をくりかえしたり、
炎症や癒着を引き起こしたりします。
この子宮内膜様組織は、エストロゲンが増えると増殖します。
なのでエストロゲンの分泌量が多い時にはひどくなり、
逆に分泌量が減ると(=閉経期)発生は減少します。
なので妊娠、出産期間中は
黄体ホルモンが増加し、エストロゲン分泌量が減る
→内膜症になるリスクを低下します
昔に比べて内膜症が増えているのは、
こういった理由もあるんですね。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師