今回の解析は、ルナルナユーザーの32万人、トータル600万周期をソースにした、世界でも類を見ない大掛かりなもの
国立成育医療研究センターhp 以下ダウンロードしてみて下さい
https://www.ncchd.go.jp/press/2020/pr_20200123.pdf
【概要】
国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区、理事長:五十嵐 隆)の分子内分
泌研究部 鳴海 覚志 室長、社会医学研究部 森崎 菜穂 室長らのグループと株式会社エム
ティーアイ(東京都新宿区、代表取締役社長:前多 俊宏)は、2019 年 5 月から女性の健康
情報サービス「ルナルナ」のビッグデータ解析を共同研究として行っています。既存デー
タを用いた第一弾の研究から、日本人女性の月経周期の分布が年齢とともに変化する一方、
季節や居住地の影響はほとんど見られないことを明らかにしました。
1 月 23 日から、詳細な生活環境因子と、月経や妊娠との関係を明らかにすることを目
的に、第二弾の研究として、月経と妊娠しやすさに関連する要因の詳細な解析を開始しま
す。テーマ1 月経周期と季節の関係
一部の野生生物の繁殖には季節性があり、例えばウマは春から夏にだけ繁殖期となりま
す。現代人類は季節の影響をできるだけ受けないように生活していますが、月経周期への
季節の影響はあるのでしょうか?これを検証するため、月経周期を季節別に集計したとこ
ろ、春、夏、秋、冬の分布はほぼ完全に一致しており、季節は日本人女性の月経周期にほ
とんど影響がないことが分かりました。テーマ2 月経周期と居住地の関係
日本の国土は北海道から沖縄県まで南北に長く、地域により気温や日照時間が異なるの
が特徴と言えます。このような居住地の違いは月経周期へ影響を与えているのでしょう
か?これを検証するため、月経周期を居住県別に集計したところ、47 都道府県の分布には
違いは見られず、日本人女性の月経周期は居住地による影響をほとんど受けないことが分
かりました。テーマ3 月経周期と年齢の関係
経験的な医学知識として、10 代の女性では月経周期が不安定であること、閉経年齢が近
づくと月経周期が長くなることが知られていましたが、20 代、30 代における月経周期が一
定なのか変化するのかはよく分かっていませんでした。月経周期のデータを 5 歳ずつで区切って集計したところ、これまで着目されてこなかった
20 代から 30 代にかけて、月経周期が連続的に変化することが分かりました。具体的には、
月経周期の平均値は 25 歳頃に最も長くなり、その後 45 歳にかけて約 3 日間平均値が短く
なることが分かりました。
日本産科婦人科学会は「正常月経周期」の周期を 25 日~38 日としていますが、年代により
「正常月経周期」の範囲に含まれる女性の割合が変化することが分かりました。例えば「月
経周期 40 日」は 10 代後半の女性では決して珍しくはありませんが、30 代後半の女性では
比較的まれです。年齢を考慮して月経周期を捉えることを通じて、きめ細かいヘルスケア・
医療の提供に役立てられる可能性があります
通常は、生理周期40日の場合は、
排卵日が 26日目付近であると考えられ、卵巣の機能が未熟なティーンエイジャーも比較的多いのではないだろうか。
例えば「月経周期 40 日」は 10 代後半の女性では決して珍しくはありませんが、30 代後半の女性では比較的まれです。
それは脳からの命令ホルモンの受け手である卵巣がまだ発達途中と言うことも考えられ、15-19才の分布では個人差が出やすい。20代になるとほぼ皆女性として成熟して排卵の平均が14日目前後に整い、現在わかっている範囲内での妊娠し易い成熟卵が排卵しやすい期間に排卵している。
月経周期の平均値は 25 歳頃に最も長くなり、その後 45 歳にかけて約 3 日間平均値が短く
なることが分かりました。
45才にかけて、排卵が早くなるのは、卵胞数の減少(AMH低 FSH高)で命令は沢山出ているので早く排卵するからでしょう。これがもう少し卵巣の状態が悪くなると排卵自体が遅くなると思われる。
【第二弾「ユーザー参加型研究」について】
ルナルナに登録されている方のうちユーザー参加型研究にご協力いただいた方へ、複数
回アンケートにご回答いただきます。ご協力者の募集はルナルナのモードごとに時期を変
えて始めます。妊娠希望モードの方向けの募集期間は、2020 年 1 月 23 日(木)から 2 月
25 日(火)まで、避妊希望モードの方向けの募集期間は、2020 年 2 月 25 日(火)から
3 月 25 日(水)までとなります。回答とアプリ情報を分析して、社会経済的・生活環境や
こころの健康の変化が女性の月経、妊娠に与える影響を調べる研究です。
※参加方法は別紙参照[研究の目的]
近年、働く女性は増加し、勤務形態の多様化が進んできましたが、女性がおかれた社会
経済的状況がこころやからだの健康に与える影響については、まだあまり多くは知られて
いません。望ましくない社会経済的状況、例えば、不安定な収入や、ワーク・ライフ・バ
ランスが上手にとれないことは、こころの健康に悪影響を与えることがわかっていますが、
それらが女性の身体の健康に与える影響はよくわかっていません。このため、本研究では、
女性のおかれた社会経済的状況が、こころの健康をとおして、月経不順や妊娠にどのよう
な影響を与えるかを調べ、女性が活躍しやすく子どもを産みやすい社会を作っていくため
に何が必要なのかを考えます。
これからの第2弾が重要ですよね
ストレスが『脳ー卵巣系』のホルモンバランスを狂わせていく証明にビッグデータが使われる。
こう思って間違いないと思います。
ストレスで排卵が止まる、遅れるケースが多いように思いませんか?
臨床ベースだとストレスは全員がかかっているのに排卵が遅れるのは全員では有りませんので、体質によるものだと考えます。
鍼灸で不妊症の改善を図ることを考えていても、原因別に治療をしていかないと成功はおぼつかない。
それは具体的に話すと
脳 卵巣 子宮 免疫 炎症 栄養 血流
が主で西洋医学的に多岐にわたる考察が必要で、「命令を出す」「命令を受ける」ホルモンと関係がある月経周期を知ることは 脳-卵巣系の治療を必要としているか判断する手がかりになる。
不妊治療にはテーマ3とそれに続く【第二弾「ユーザー参加型研究」について】が大事で、ストレスが脳ー卵巣系のホルモンバランスを狂わせていくが故に不妊の原因を誘引している結果が証明されることを期待している。
”子宝レッスン”を読んで体質改善 Sekimura鍼灸院 関村順一
https://kanki-pub.co.jp/pub/channel/?p=60
https://dot.asahi.com/webdoku/2015093000037.html
https://books.rakuten.co.jp/rb/13388136/
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師