春の養生 ~春は腰を痛めやすい~
気温の変化が激しい時期ですね。
最近になって、同じ日にぎっくり腰の方を3人治療した日がありました。
その他、ご主人がぎっくり腰という方もいらっしゃいました。
暖かい季節になって急に腰を悪くする方が多いように感じます。
実は「春」と「筋」は東洋医学的に考えると関係があります。
春は、全ての生き物が活動をはじめる季節。
冬の間に滞ってしまったいらないものを排泄し、新しいエネルギーを充電します。
その代謝の為には、エネルギーが円滑に各臓器へ届くよう調整してくれる「肝」の働きが欠かせません。
この「肝」は他にも色々な働きがあり、その作用一つが「筋」の運動機能の調整を行う。です。
寒暖の差が激しいこの時期、「肝」の疲れは「筋」にも影響を与えます。
腰を痛める人が最近多いのは、
「春」なると、冬にたまった不要なものを排泄して新しいエネルギーを取り入れようと「肝」がフル活動、
「肝」が疲れると「筋」に影響するので、春に腰を痛める方などが多い。
というお話をしました。
それでは、体のエネルギーを入れ替えるこの季節、「肝」の疲れにはどんな対策があるでしょうか。
●まず一つ目
「ストレスを溜めない」
ストレスは「肝」の働きと密接な関係があります。
ストレスが溜まってるなぁと感じたら、ぜひ好きな事をしてリフレッシュしましょう。
せっかく気持ちがいい気候です。外に出て散歩をしながら、きれいに咲く花を見るのもいいかもしれません。
●二つ目
「目の休日を作りましょう」
仕事でパソコンや書類など、とにかく目を酷使している方。
「目」も実は「肝」と密接な関係があります。
休日はゲームやスマホの時間など極力減らして、自然のものを見ましょう。
●三つ目
「春に旬の野菜を食べましょう」
春は、キャベツ、ブロッコリー、菜花などが旬の野菜です。
これらは代謝を促してくれます。
もう一つ、小豆も代謝を促す食べ物です。春に排毒効果を高めてくれます。
どれも今すぐはじめられる事なので、気になった物はぜひ実践してみて下さいね
春は筋肉を痛めやすいと、東洋医学の目線からお話しさせていただきました。
西洋医学の目線からアドバイスを。
ぎっくり腰などの急性腰痛になった時
原因は?
と聞かれたら、
「重たい物を持ち上げたから」
「くしゃみをしてお腹に力が入ったから」
などなど、その時痛めた理由が出てくると思います。
でも普段、重い物を持ち上げても、くしゃみをしても
ぎっくり腰にはなりませんよね?
ぎっくり腰などの急性腰痛は、偶然なってしまった。不運だった。
のではなく、
実は、なる要素持ってるからなるケースがほとんどです。
普段から慢性的に腰痛がある方、また自覚は無いけどマッサージなどに行くとこってると言われる方。
ぎっくり腰予備軍です!
ぎっくり腰に2週間前になったけど、もう痛みがとれて治ったと思っている方、
まだ根本的な原因は改善されていないので、予備軍のままです!
ストレスやマッサージなど、きちんとケアして行きましょうね
自分が予備軍かどうかわからない方は聞いてください
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師