今日の質問~生理が何日も続き止まりません。何でですか?~
今日の質問は、生理が何日も続き止りません。何でですか?
というものでした。
病院で内診したところ、子宮の内膜は厚くなっていて、
その時はピルを処方されたそうです。
お答えします
可能性として考えられるのは、その生理周期が「無排卵周期」だった可能性がある。
ということです。
子宮の内膜は妊娠に備えて厚くなり、
妊娠しなければ生理となって剥がれ落ちます。
毎回その繰り返しなのですが、子宮の内膜は剥がれるまでに、大きく分けて2つの段階があります。
A ひとつは、排卵前に卵胞からでる「エストロゲン」の作用で内膜を厚くする段階。
B もうひとつは排卵後に卵胞が黄体にかわって分泌される「プロゲステロン」の作用で内膜の厚さを維持する段階。
無排卵周期の場合、
排卵が何らかの原因で起こらず、卵胞が存在し続け、黄体が形成されない。
ということが起こります。
そうなるとAの段階がずっと続くのが、イメージできるでしょうか?
どんどん「エストロゲン」の作用によって内膜が厚くなっていきます。
しかしその過程でどこまでも内膜が厚くなるかというと、そうではなく、
維持できなくなった表層の内膜が、少しずつ剥がれ出血となります。
生理と同じ過程ではありませんが、
何も知らなければその出血は「生理」と認識してしまいます。
無排卵周期による出血の期間は、長く、出血量は少ないのが特徴です。
今回の出血はこの出血だった可能性が考えられます。
排卵が起こらないということは、脳からの排卵の指令(LHサージ)が無かったということで
急なストレスによって、毎回同じ周期で生理がきていた方に
突然くることもあるようです。
ピルを飲んで、生理が周期的にくるようにします。
飲まないときは、排卵の有無がわかる手軽な方法として、
基礎体温をつける方法もあるので、
心配なときはそうやってチェックするのもいいかもしれません。
鍼灸も適応です。心配な方はご相談くださいね。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師