不妊症と子宮内膜諸症① ~好発部位別症状の説明&不妊症にどう関わってくるか?~

2012年9月12日

今回は子宮内膜症

現代の女性の10人に一人はなると言われている子宮内膜症。

赤ちゃんができにくい事とどんな関わりがあるのかお話ししていきたいと思います。

まずは子宮内膜症がどんなものか。

子宮内膜症は、

「何らかの原因により子宮内膜様の組織が子宮以外の所に生じた疾患」
をいいます。

自覚症状としては、

月経を重ねるごとに増強する月経痛や、骨盤痛、性交痛、排便痛がみられます。

 

子宮内膜症の症状は、好発部位によって違ってきます。

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上記の図、カラーの部分は好発部位を示します。

①ピンク→腹膜病変

特に痛みなどは無く、原因不明の不妊症の女性が腹腔鏡検査を行うと2割の女性に腹膜病変が発見されます。

②オレンジ→卵巣病変 (チョコレート嚢胞)

ここに病変が発生した場合、不妊症が症状としてあげられます。
嚢胞が排卵を妨げる可能性があるためです。
その他の症状は、月経痛や骨盤痛(四六時中下腹部や腰が痛む)などがあります。

③グリーン → ダグラス窩病変

ここに病変が発生した場合、癒着によって子宮と直腸が固定され、性交時痛排便痛を引き起こします。
また、卵巣嚢胞同様に、月経痛や骨盤痛も引き起こします。

 

では、それぞれの好発部位が、どんな風に不妊症と関わりがあるかについて話させていただきます。

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①ピンクの『腹膜病変』の部位は、

赤色→黒色→白色という変化のサイクルがある。

不妊症の原因は、赤色病変においてサイトカインという物質を放出する事によるもの

と考えられている。

サイトカインとは主に、免疫反応において細胞間の情報を交換する物質をいう。

この物質が排卵後、腹腔内に一時的にある卵子に何かしらの影響を与えるとされている。

②オレンジの『卵巣病変(チョコレート嚢胞)』

卵子が成長する卵巣に嚢胞ができる事で、成長を妨げる事になり、

結果排卵が難しく、不妊症の原因となる事があります。

③グリーンのダグラス窩病変

ダグラス窩の病変は癒着がかなり進行した状態。

癒着が広範囲の場合、排卵時の卵子のピックアップ障害の原因となる事が考えられます。

 

以前お話ししましたピックアップ障害はこちら

その②へ続きます。

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