『自律神経』とは? ~妊娠にとっても重要な働きです~
3月になりましたねー。春らしい日も増えてきてくれるのかな
早くあったかくなってもらいたいものです。
さてさて、今日から、数回に分けて、先日 患者さまからご質問いただきました、自律神経について、お話しをしていきたいと思います。
みなさま、『自律神経』って、聞いたことはありますよね?
でも、実際 どんな働きをしているんでしょうか。
妊娠にもとっても重要な働きとなります。
まず、『自律神経』とは、
一言でいえば、【自分の意思とは関係なく、身体の機能をコントロールしている神経】です!
運動をする・話しをすることは、自分で意識してできる行動ですが、
心臓が動く・血液を流す・食べ物を消化する…などは、意識しなくても勝手に働く身体の機能ですね。
これらは、全て『自律神経』が、司っています。
自律神経は、相反する働きをふたつに分かれます。
これが、よく聞く
・交感神経《活動する神経》
と
・副交感神経《リラックスする神経》
です。
これらのふたつの神経が、必要に応じて自動的に切り替わり、シーソーのようにバランスを取りながら、心と体の健康を維持しています。
どちらかの神経の働きが高すぎたり、低すぎたりということがなく、バランス良く働くのが理想の形です。
具体的な《交感神経》と《副交感神経》の働きとは…。
《交感神経》
活動する神経=仕事や運動などをする時に、心拍数や血圧を高め、活動を活発にします。
主に日中に優位に働き、活動しやすい体の状態します。
・脳を興奮させる
・目を見開く
・気管支を広げる
・胃腸の働きを抑える
・血管を収縮させる
などなど。。
《副交感神経》
休む神経=内臓や他の器官の働きをリラックスさせ、睡眠や休息などをコントロールしています。
主に夜間に優位に働き、昼間受けたダメージを修復し、疲労を回復します。
・脳をリラックスさせる
・気管支を狭める
・胃腸の働きを活発にする
・血管を拡張させる
などなど。。
交感神経が働いている例として、
私の患者さんも、「確かに仕事がすっごく忙しくて、集中してる時は、トイレも行きたくならない!」と、おっしゃっていました。
交感神経は、闘争の神経とも言われます。これから、戦うぞ!って、時に トイレに行きたくなったり、お腹がぐぅ。って、鳴ることはまずないですものね。
《交感神経》と《副交感神経》は、毎日、それぞれ必要な時に働くように、スイッチが切り替わり、身体をベストな状態に保とうとしています。
これからがバランス良く働くことは、私達の健康維持には欠かせません。
しかしながら、最近は自律神経のバランスが乱れることにより、様々か身体の不調が現れる人が多くみられます。
自律神経が乱れる最大の原因…
それは、ストレスです!
現代社会を取り巻く、多種多様なストレス。。
ストレスの増加に伴い、ストレスを受けている時に優位に働く《交感神経》が高ぶり、逆にダメージを修復する《副交感神経》充分に機能していない人が増えていると言われています。
適度なストレスは、心身のメリハリには、必要ですが、ストレス過多の生活が続き、自律神経のバランスが崩れた状態を放置していると、次第に不必要な時に働き出すような、制御不能の状態に。。
これが、よく耳にする、『自律神経失調症』です!
心身ともにストレス過多が続いている方は、要注意です!!
・・・ストレスって、いろいろありますよね。
睡眠不足・運動不足・仕事のノルマや人間関係。挙げていくとキリがない。
大切なのは、自分自身のストレスの原因を探し、改善できそうなものは 上手に避けたり、発散する方法を見つけてみましょうね!
自律神経が乱れると、
頭痛・耳鳴り・のどがイガイガ・動悸・息切れ・めまい・お腹の張り・吐き気・便秘や下痢・手足のしびれや冷え・皮膚のかゆみや汗がダラダラ…
全身症状としては、疲れやすい・不眠・食欲不振
精神症状としては、不安感・集中力や記憶力の低下、イライラ
など。
さっと、思いつくだけでもこんなに!!
では、実際にバランスよく自律神経が働くために、心がけたい生活習慣をご紹介します!
・規則正しい生活リズムを心がける
→早寝早起き、バランスのとれた食事、適度な運動を!
・体操やマッサージをする
→肩こりなども解消でき、全身の血流改善により副交感神経の働きが高まります。
・頑張り過ぎない!
→これ重要です!
完璧を求めすぎず、無理な頼みごとは断る勇気も必要です。
そして、鍼灸も自律神経を整えるには、とっても良い手段です!!
今回挙げた症状などが気になる方は、是非 1度 ご相談ください。
みなさま、『自律神経』について、ご理解いただけましたか?
私たちの生活に密接に関係し、そして 自分の努力や心構えで 解消することも可能です。
まずは、早寝早起きから!
ぜひ、心がけてみてくださいね。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師