「夫婦アルカリ論」

2018年4月23日

今回はマクロビオティックの食事法の基本原則の一つ「陰陽調和」についてです。

食物の陰陽は、マクロビオティックの食事原理を作った明治時代の軍医石塚左玄が唱えた「夫婦アルカリ論」を、桜沢如一が中国の「易」の「陰陽」に当てはめたところから始まります。

石塚左玄は、食物中の無機塩類である「ナトリウム塩」と「カリウム塩」に注目し、身体の中でこの無機塩類のバランスが健康を左右すると考え、ナトリウム塩は収縮力を持ち、摂りすぎれば血が濁り心も硬くなる。カリウム塩は軟化力と伸展力を持ち、血を清らかにし心も柔らかくなるが、摂りすぎれば虚弱になるとしました。

桜沢如一は、ナトリウム塩の収縮力を求心的エネルギーに、カリウム塩の軟化力と伸展力を遠心力エネルギーに、この二つを中国古来の「易」の考え方の「陰陽」に当てはめました。
そして、すべての食物は陰陽の拮抗によって成り立ち、人間はこの食物の陰陽をコントロールすることによって健康を確立できるというマクロビオティック独自の食事法へと発展していったのです。

 

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