AMHが下がり始めたら考えたいこと

2025年12月25日

AMHが下がり始めたら考えたいこと:妊活は「急ぐ」だけでなく「整える」も必要

妊活の相談でよく出てくる検査のひとつが AMH です。

AMHは「卵巣年齢」や「残っている卵子の数の目安」として説明されることが多く、数値を見て不安になる方も少なくありません。

ただ、AMHは「妊娠できる/できない」を決める数字ではありません。

一方で、AMHが下がり始めている場合は、妊活の時間設計を見直す“サイン”になることがあります。


AMHが下がると何が起きやすい?

一般的に、年齢が上がるにつれて

  • ホルモンバランスがゆらぎやすくなる

  • 排卵のリズムが乱れやすくなる

  • 卵子の「質」に関わる要素が不安定になりやすい

と言われています。

ここが妊活のやっかいなところで、

「早く考えたほうが良い」と同時に、体の側は 「整いにくくなる」方向に進みやすい

だからこそ、焦る気持ちは自然ですが、やることは意外とシンプルです。

急ぐ(時間設計)+整える(体の土台)を同時に進めること。


卵子は「待ってくれない」…でも怖がらせたいわけではありません

卵子は、毎月の周期の中で一定数が育ち始め、その一部が排卵に向かい、残りは消えていきます。

(※この数は個人差が大きく、年齢や体質でも変わります)

ここで言いたいのは、数字の正確さよりも、現実として

「今日が一番若い」

だから、準備は先延ばしにしないほうがいい、ということです。

焦らせたいのではなく、

“間に合うように段取りを組む”ための話です。


サプリは「良いもの」より先に「吸収できる体」が大事

妊活の情報を集めるほど、サプリの選択肢は増えます。

でも、ここで一度立ち止まってほしいのが、

その栄養、体に入って“身になって”いますか?

チェックのヒントは、体が出している小さなサインです。

  • 太りやすい/痩せにくい

  • むくみやすい

  • 疲れが抜けにくい

  • 冷えやすい

  • 眠りが浅い

  • 便通が不安定

こうした状態があると、栄養の「摂り方」以前に、

取り込む力(消化・吸収・代謝の土台)が弱っている可能性があります。

サプリは“きっかけ”にはなりますが、

体が受け取れる状態でないと、実感が出にくいのも事実です。


妊活の体づくりは「内臓が働きやすい状態」を作ること

当院が妊活サポートで大事にしているのは、

栄養やホルモンの話をする前に、

  • 体が緊張しすぎていないか

  • 冷えが強くないか

  • 眠れているか

  • 呼吸が浅くなっていないか

  • 胃腸が弱っていないか

こうした“土台”を整えることです。

鍼灸では、体の緊張をゆるめ、巡りを助け、

内臓が働きやすい状態をつくることを目指します。

結果として、食事の見直しやサプリの効果も、体に入りやすくなります。


まとめ:AMHが下がったら「準備を始める」が正解

AMHが下がった時に大事なのは、悲観することではなく

  1. 妊活の時間設計を前倒しする

  2. 同時に、体の土台(冷え・緊張・睡眠・胃腸)を整える

  3. サプリは「吸収できる体」を作ってから活かす

この3つです。

妊活は、情報が多いほど迷いやすいです。

いまの体の状態に合わせて、やることを整理していきましょう。


注意点(大事)

  • AMHは「卵子の残量の目安」とされますが、妊娠の可否を単独で決める数字ではありません

  • 数値の解釈や治療方針は、必ず主治医の説明を優先してください

  • 鍼灸は医療の代替ではなく、体づくりを支える補助として位置づけています

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