誰の力になれるか
ちょうど今週、いつも教壇に立っている東京医療専門学校教員養成科の講義が終了しました。
生徒さん皆すでに鍼灸師の資格を持ち、働きながらまだ学ぼうとするとても熱心な学校です。
鍼灸師として不妊症について勉強をすることは、もし自分の患者さんが妊娠を希望されている場面にあたったらの為です。
鍼灸師といっても様々な知識が十分にあるわけでなく、大本に東洋医学の哲学と医療理論がありそれに基づく治療をしていくのですが、身体を診て鍼が打てても最も大切な何故不妊なのかを知らないと最速で妊娠結果を残すことは出来ません。
鍼灸師が不妊治療を勉強することは重要です
患者さんはどうでしょうか?まず勉強していない鍼灸師にかかりたいと思うでしょうか?
そんなことはないと思います。いろんな病院の情報や治療法に詳しく、患者さんのホルモンの数字から・生理の状態から・残念ながら流産をしてしまったことから・本当にいろいろな体と数字を読み込み現状を把握して適切な治療をしていくことができるようにすることが不妊治療をする鍼灸師の務めです。
患者さんの中には全く知識がない場合もありますし、知識豊富な方もいらっしゃいます。いろいろな方に対応でき、妊娠へ少しでも前進、いいえ物凄く前進してもらえるようにする勉強は沢山あります。
そうしてその努力して得た知識を患者さんに伝えて患者さんが知識が豊富になればより正しい選択ができるようになって妊娠しやすくなるでしょうね。
患者さんが自分を知り、悪い所を少なくしていく養生を重ねることで体は日々良くなっていきます。
現代のような医学がなかった時代に
考え抜かれ、作られた”養生法”は、
人体をよく観察し、より良く健康に生きられ、病気を防ぐ目的でした。
賢聖が観察し続け、人体を分析系統立てて発明した治療法が、鍼灸”ですし、”漢方薬”です。
医学のない時代の養生ほど考え抜かれたものはないのです。3千年にもわたる観察が体を変化させられないはずがないのです。
皆さんの身体を観察して賢聖に教わった治療をする鍼灸師になることは過去から未来へ続く大きな流れに乗っていくことです。たくさん勉強しましょう。患者さんのために。
SEKIMURA鍼灸院関村
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師