【Sekimura鍼灸院】体外受精と移植
移植をする受精卵の状態には分割胚(初期胚)と胚盤胞の2パターンがあります。
分割胚は、受精してから2日~3日間育てた状態です。採卵してから2日~3日後、凍結の場合は排卵してから2日~3日後と本来の周期に合わせて移植をします。
胚盤胞は受精してから5日~6日育てた状態です。同じように周期に合わせて移植をします。
ホルモン補充による移植の場合は排卵は関係なく、薬の切り替えによって移植日が決まります。
分割胚より胚盤胞のほうが移植したときに着床しやすいと言われることも多いですが、胚盤胞になる前に成長が止まってしまい移植ができないというリスクがあります。
なかなか胚盤胞にならないという方は分割胚で移植をするという選択肢も、
卵管の状態によっては分割胚より胚盤胞の方が適しているケースも、
分割胚を移植して体が受精卵を受け入れようと反応したところで胚盤胞も移植し妊娠率を上げる二段階移植法という方法もあります。
どのやり方が良いのかは卵の状態・お体の状態によっても違いますし、やってみないとわからない部分も大きいです。試行錯誤しながらより可能性の高い方法を探っていきます。
移植周期の鍼灸治療では、月経開始~移植日までに3回ほど来ていただくことをおすすめいたします。
血流を良くして子宮内膜を厚くしたり、自律神経を整えて子宮の不要な動きを抑えていきます。
特に移植直前の治療では鍼灸+電気を用いて子宮を着床に適した状態に整えます。
また、お灸の宿題にしているツボは着床の前と後で変えることも多いので
移植の前日または当日朝に来ていただくとスムーズにお伝えできます。
移植のあたりで来られないことが分かっている場合はツボ変更のメモをお渡ししています。
加藤
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師