世界中で注目されている日本発の食文化

2018年4月22日

今回はマクロビオティックについて。

マクロビオティックというと、「肉や砂糖がダメで、玄米や野菜を食べる」という食事法のイメージが一般的に広まっていますが、それは本来「マクロビオティック」の言葉に込められた意味とは少し違います。
マクロビオティックという言葉は、3つの部分からできています。

マクロ・・・大きい、巨視的
ビオ・・・生命
ティック・・・術、学

この3つをつなげると「巨視的な生命術」
つまり、マクロビオティックとは大きな視野に立ち自分の生命を活かしていく方法、ライフスタイルの提案なのです。

その自分の生命力を高める中心となるのが食事法というわけです。

先に説明をしておきましょう。

マクロビオティックの食事原理は、明治時代の軍医石塚左玄の考え方を桜沢如一が発展させ、時代を経て体系化されていき、様々な指導者によって様々な解釈やバリエーションが加えられてきました。

もともとマクロビオティックには、肉や魚を食べてはいけないという教義はありません。時と場合によっては、それらを食することもあります。

大切なことは、基本原則に基づいて、各自の体質や季節、場所や年代によってある程度の応用をすることです。

その基本原則は、桜沢如一によって確立された以下の4つです。
1、 穀物中心
2、 身土不二
3、 一物全体
4、 陰陽調和

それぞれに深い意味があり、世界中で注目されている日本発の食文化です。

マクロビの食事はほぼ日本人が長きにわたり文化を創ってきた食事に似ているので、日本人には馴染みがあります。ですがどんな地域でも地域ごとに、世界中の人々の食事はそれぞれの文化の中で成熟してきました。それでよかったんです。

しかしながら、20世紀のアメリカの食事の乱れは凄まじかったですよね。文化が無いというか、食事に求められていたのは空腹を満たす為だけの手軽さサプリメントだけで健康になるよ、というような信仰があわさり、成分信仰によって刷り込まれたサプリメントの種類の多さ。。。20世紀の末になってマクロビオティックが注目されるきっかけは医療費の高騰という問題からの研究だったのです。

そこで、アメリカは国を挙げてさまざまな外国の食事の研究に取り組み、それらの中の一つとして日本食の研究対象にアメリカ在住の桜沢の弟子、クシ道夫先生の提唱するマクロビオティックが選ばれたんです。そこで大変なことになったのですが、マクロビオティックによって、病気にかかる人が減ったのです。その功績でクシ先生はスミソニアン博物館に殿堂入り。日本食がブームになったのはご存じの通りとなります。

 

今の日本でも、ファストフードや食べ過ぎ飲み過ぎ、サプリメント信仰が周回遅れでやってきてませんか?

多くの過食の人や成分信仰になっている人は少し考えを改めていってほしいと思っています。

先に書いたように、マクロビオティックというライフスタイルにこだわらずとも、食事は身体をつくり病気にかかりにくくする大切な要素だと気になっているでしょう。

しかし気にする際に、各自の体質」「季節」「場所」「年代」によって違うものを取り入れることによる結果の違いを考えてほしいです。

1、 穀物中心
2、 身土不二
3、 一物全体
4、 陰陽調和

私が重要と思っているのは 4→3→2→1 の順です。

マクロビオティックは大きな視野に立ち自分の生命を活かしていく方法、ライフスタイルの提案なので、全部は取り入れられない人も多いだろうと思います。だからきちんとはやらなくてもいい。

その代わり、4→3→2→1 の順で食品をみるクセをつけていただくといいと思います。

Sekimura鍼灸院ではこのことを治療の場でたくさん話していますし、結果も出しています。

アメリカという「場所」で正しかったことが、あなたにも正しいかはわからない。周りの誰ともあなたの身体は違うのですから、あなただけの体質を見極めて身体作りをしていってもらいたいと思っています。

 

 

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