卵質を変えるセルフメンテナンスメソッド vol.3
「卵質を変えるセルフメンテナンスメソッド」
また、その方法とともに、「鍼灸をどう有効に不妊治療に活用するのか?」をお話します。
鍼灸や食養の特徴は予防医学です。
対症療法ではなく、すこし先を見据えて身体をどうメンテナンスし、悪いところを治して行くのかを考える医学です。
ですから、安産を目指すことを目標として、身体づくりをなさることをお願いしたいと思います。
理想の身体には何が足らないのか?
医師が変えようとしている本質は何か?
を理解していくために、体外受精の際の「排卵誘発」によって卵の質が変わる説を参考にお話をします。
多くの病院では、おひとりおひとりのその周期のホルモン値に合わせて、誘発剤を変えているはずです。
具体的には、その方のホルモンを増幅させるのか?他のホルモンを注入するのか?
で、全く考え方が違います。
・それぞれのホルモンをどう見立て、バランスをとるのか、取らない方法をするのか。
で、全く考え方が違います。
・誘発前の周期を整えるのか、整えないままで誘発に入るのか。
で全く考え方が違います。
そういう、考え方の違いで、卵の質が変わるそうです。
しかし、それぞれの医師が目指すところは、
『ホルモンバランスを考慮に入れた治療をする』ということです。
卵の質は、医師が薬を使ってホルモンバランスを変えることで、良い卵になったり、ならなかったりするということです。
これは、「人的要素」が大きく卵の質に影響されるということです。
しかし、頼る割合が多いと結果が不安定になります。
医師に頭を使ってもらわない方法こそが、良い卵質を目指すところだと思います。
つまりセルフケアにとっての目標
1つめはホルモンバランスを整えること=生理周期と基礎体温を安定させること
となります。
病院にいかずに自然妊娠をされている方には投薬される事がないのですから、
ホルモンバランスが正常であれば成功率は高まるということになります。そして投薬するとしても、医師の判断を容易にし成功に導きやすくするでしょう。
自分の身体をメンテナンスし医師に頼る割合を減らす事が目標となります。
【セルフケアの目標】
目標1 ホルモンバランスを整えること=生理周期と基礎体温を安定させること
30日目程度までの排卵でも妊娠出産している。
未熟、過熟の判断は日数で推測するしかない。
13日目、14日目の排卵が一番良いとされる。
前周期の高温期の安定と長さが重要と考えられる。
排卵が多少早まったり、遅くなっても出産しておられます。
ですので、ある程度の受精能力余裕が卵子にはあると推測されます。
排卵時期を左右しているのは、卵巣と脳。
高温期を維持していくのは卵巣からでる黄体ホルモン。
順番はつけられませんが
・卵巣の機能を高める
・脳の働きを高める
の2つをセルフケアでどうするのか?どのような方法があるのか?
を考えていきましょうね。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師