卵質を変えるセルフメンテナンスメソッド vol.2
「卵質を変えるセルフメンテナンスメソッド」
また、その方法とともに、「鍼灸をどう有効に不妊治療に活用するのか?」をお話します。
鍼灸や食養の特徴は、『予防医学』です。
対症療法ではなく、すこし先を見据えて身体をどうメンテナンスし、悪いところを治して行くのかを考える医学です。
ですから、安産を目指すことを目標として、身体づくりをなさることをお願いしたいと思います。
医師から「卵子の質が悪いからだ」と言われ、
「もしかしたら自分の身体がいけないのでは・・・?」と思われて、そこで初めて鍼灸/漢方/サプリなどに目を向けていかれるのです。
ですが、そこにも選ばれる順番がありまして、
1位 サプリメント
2位 整体
3位 漢方
鍼灸は 4位 でしょうか。まあ、下のほうです。
3000年の歴史と理論があり、飛鳥時代から江戸時代までは日本の医学の中心であった鍼灸/漢方です。
いまでも国家資格として鍼灸師、薬剤師の免許がないと治療にあたれないのですが、民間資格の「整体」に選択順位が負けているのですから、それだけ鍼灸って「痛い/熱い」というイメージで受け取られているんだと思います。
悪い事をして怒られる時に「灸を据える」という言葉があったり、祖父母の世代だと、お灸のやけどのあとが背中にあったりして怖いんですよね。
しかし、実際のところですが、おもったほどは痛くないです。また、熱くもありません。
太さ0.14ミリ。注射針との違いは中空構造ではありませんので、まったくといっていいほど痛みを感じません。また、今では鍼もオートメーションでつくられ滅菌密封されているディスポーザルです。
使い回しによる肝炎などの感染の心配はなくなりました。当院ではそういう鍼を試用していますが、一部の鍼灸院では院内でのオートクレープ滅菌法なので、ご心配であれば鍼の種類や滅菌法を聞いて治療を受けてください。
国家資格と言いましても技術はピンキリですし、一生技術者として到達する目標は先にあるのでしょうし、どれだけ勉強しても、し足りないのですが、私たちは先人の経験の積み重ねから知識と技術を得て、理論をもって施術に当たっています。
ただ、「痛いかも」と足が向かないのはわかります。
ですから、今日はそれ程に敷居が高く、それ故、大勢の人が通院されているわけでもないのに、
「こんなに結果が出るし効果が高いんですよー」というのを宣伝しています。
前置きはここまでとして、本題に入らせていただきます。
妊娠に向けて多くの努力をしてこられたと思います。
先ほどのステップを踏んでこられた当院の患者様のような方が多いのではないかと思います。
医師の言う「卵質が悪い」という意味はなんでしょうか?
医師は「「高齢だから」卵質が悪い」とは言わないはずです。
その際には「高齢だから染色体の異常率が高い」というはずです。
医師の言う「卵質が悪い」はおそらく、体外受精における見た目やスピードの低下で卵質が悪いと言っておられるのだと思います。
そこで、医師は自らの病院での良好卵子をつくる方法を考えて改善しておられます。
変えるべきは誘発方法かもしれません。
培養士の技術かもしれません。
培養環境かもしれません。
ホルモンバランスかもしれません。
栄養素かもしれません。
医師によるさまざまな、努力がなされています。
しかし、ここで「医師による努力が大きい」ということに違和感を覚えます。
医師によっての差「人的要素」に左右されるからです。
妊娠は、
自分の身体が主体であり、医師の努力は少ないのが、自然です。
理想は全く医師が関与しない身体であることです。
もちろん理想は現実ではありません。
ですから、理想の身体には何が足らないのか、医師が変えようとしている本質は何かを理解し
、再現可能な「身体づくり」の現実的方法を鍼灸と食事に求めて提案していきます。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師