着床体質をつくろう(勉強会にて)
今回は院内講義風なので言葉遣いにご容赦をお願いします。
「 卵の見た目が良いグレードであるにもかかわらず、なぜか着床しない 」という方ほど、採卵を繰り返し、移植をしていく傾向がある。回数をこなせば確立が上がるからだ。
でもなぜ着床しないのかを、
① 卵の質
②子宮内膜の厚さ
の2点だけに焦点を当てすぎていないだろうかという疑問が残る。
その結果、西洋医学では以下の事をする病院が出てきた。
<子宮鏡検査>
局所麻酔後、子宮の入口から生理食塩水を注入しながら細いカメラを入れて子宮の内腔をのぞき、子宮の内腔に着床を妨げるようなポリープや、内膜の異常増殖が無いかを調べる検査です。不妊専門クリニックの一般検査になりつつあります。経膣超音波検査で異常が無くても子宮鏡検査で異常が1割にポリープなどの異常が見つかります。
<子宮内エンドトキシン検査>
月経中の月経血量の一番多い日に、月経血を採取し月経血内のエンドトキシンを測定することにより、子宮内のエンドトキシンの有無を調べます。
エンドトキシンとはグラム陰性桿菌が死んだ時(1~3日目)に、その菌体の細胞膜成分がエンドトキシン毒として残ったものですが、非常に毒性があるので、子宮内にエンドトキシンがあると受精卵はその毒に冒されて死滅してしまうため、自然妊娠はもちろんのこと、たとえ体外受精をしたとしても妊娠しませんので、除去が必要です。
以上、大宮レディースクリニックhpより。
その他
<内膜のブラッシング>
<不育症検査>
<漢方薬>
などをしても着床しない。
その間に年齢を重ねてしまう方が多い。
「 着床針 」を工夫し、完成を急いだ訳は、
できるだけ短時間で効果のあるツボを発見しないと間に合わない方が多くなってきたからだ。
「 着床針 」は「 母体の経絡 」に注目を当てた訳だ。
その方法は、古典の研究や、実際にsekimura鍼灸院に来られている経絡敏感人の方から「響きのルート」を教わって効果的だった場合に注目し、考え工夫し、治療の手順、技術、なぜそのツボが効いたのかを分析していった結果、着床率がアップする方法が完成した訳だ。
経絡敏感人には冷え性の方がいなかった。
経絡敏感人は5人しかお会いしていないけど。
だから、控えめに発言するが、冷え性の人は感受性が鈍いのだと思う。
冷え性の人は自己治癒力も低いのはではないか。
体温を上げると経絡の流れを正常にできるので、鍼灸の治療も効く事が多いのではないか。
だから、生活の指導が必要で、それを担う鍼灸院でなければいけないのではないか。
今回は体外受精の人を対象としたテストだが、なぜかというと人工授精と自然妊娠にはピックアップ障害、受精障害というブラックボックスがあるので着床率の証明があやふやだからだ。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師