人のからだを変えることは、体表観察「対話」です
体表観察の重要性
私たちはいろんな場所で勉強会に参加したり、主催したり、講演したりします。
知識を増やすことが自分の成長につながり、
皆様にフィードバック出来る幅が広がるからです。
研究も重ねます。
ただ、そこに落とし穴が有るのです。
それは、
「研究しただけではそれは知識にすぎない。
相手は知識と同じようには動いてはくれない。」
という、現実です。
古来より数千年かけて、からだを研究し、統計を取ったのが、
今の漢方であり、ツボであり、経絡という気のルートであります。
ですから、それを勉強すれば知識が増えます。
現実は、私たちの治療法である「鍼灸」の場合、
それを相手に合わせて柔軟な対応をするために使うのが
詳細な「体表観察」です。
結局、人のからだを変えることは、知識だけでは足りません。
わかりやすく例えるなら
「対話」と同じです。
人間関係を構築する時、
対話してはじめて相手のことがわかるように
実際に診てお話して、知識の外にある部分を
補わなければいけません。
「何を食べればいいですか」
「どんなサプリを飲めばいいですか」
など、質問をいただきますが
これも食材や薬との「対話」であるので
私の場合の回答は
「飲んでみて効果があるかわかるので、なんでもトライしてみましょう」
になるのでしょう。
ただ、闇雲にトライするのではなく
漢方であれば
お腹を診てくれるとか、舌を見てくれるとかしてくれる方が、
「対話」
といえます。
それが、難しい場合や、
サプリなど決まった体表観察ができないものは、
次善策として
統計を出しているものや、評判の良いものを選ぶように
すればいいのではないかと思います。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師