“受精障害”について
受精障害とは、卵子と精子が受精できない状態のことをさします。
タイミングや人工授精ではわかりません。
体外受精を行うことによって初めてわかります。
原因としては卵子か精子に問題がある、
または、両方に問題がある場合です。
卵子の場合は、
①卵子が未熟。
②卵子の質がよくない。
③卵子に精子を受け止める受容体がないなどが考えられています。
精子の問題としては。
①卵子の殻に付くことができない。
②卵子の殻を通過できない。
③卵細胞の中にはいって、卵子を活性化することができない。
などが考えられています。
受精障害のうち、一回目の体外受精で全く受精できなくても、
2回目の体外受精では3分の2の方は受精できているようです。
卵子が未熟、卵子の質が良くないが原因の受精障害であれば、
質の良い卵子を採取できればクリアできる問題です。
卵子に受け止める受容体がない場合は
顕微授精(ICSI)によって受精できる可能性があります。
患者さんにあった卵巣刺激、鍼灸治療による血流改善により、
卵子の質向上を目指していきましょう。
精子の問題による受精障害で挙げられる原因としては、
卵子の殻に付くことができない、卵子の殻を通過できないなどがあります。
これは顕微授精(ICSI)によって受精の可能性があります。
難しいのは、精子が卵子に入った後に、
卵細胞を活性化することができないことが原因の受精障害です。
ただ、こういう方は かなりまれなようです。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師