影のアートを見に行く理由:空間認知が“目と体”を整える

2026年1月20日

影のアートを見に行く理由:空間認知が“目と体”を整える

最近、「行きたい」と思った展示がありました。

Kuronushi(黒主)さんの、影を使った作品です。

作品そのものはダンボールなどの立体でできているのに、暗い空間で光が当たると、壁や床に出る“影”がまったく別の形として現れます。しかも角度や距離、見る位置が少し変わるだけで、見え方がどんどん変わる。


影の作品

影のアートは、写真で見た瞬間に理解しきれません。

現地で体験すると、頭の中で次のことが起きます。

  • 立体(実物)と、平面(影)を行き来する

  • “どこに光源があるか”を推理して、空間を組み立てる

  • 距離・角度・向きが、意味を変えるのを体で理解する

つまり、見ているようで「考えている」。

考えているようで「体が動いている」。

これが、空間認知(空間認識)のトレーニングに近い動きです。


「空間認知」って、日常でどんな場面に効く?

空間認知は、ざっくり言うと

位置・距離・向き・深さ・左右差を、頭の中で立体的に扱う力です。

日常だと、こんな場面で差が出ます。

  • 初めての場所で迷いにくい

  • 混雑した道でもぶつかりにくい

  • 鞄や荷物を持ったときに体が崩れにくい

  • スポーツやダンスで「型」が安定しやすい

  • 姿勢や呼吸の修正が早い(自分のズレに気づける)

影の作品は、この力を“面白い形で”刺激してくれます。

施術に近いところがある

当院でよく話すのは、「その場で緩む」よりも、戻りにくい条件を作ることです。

その条件の一つが「自分で気づけること」です。

  • 右肩が上がっている

  • 骨盤が左に逃げている

  • 息が浅い

  • 片足だけ外に体重が逃げている

こういう“自分のクセ”に気づける人は、戻りにくくなります。

影の作品は、まさに「気づく練習」になっている。

だから、アート体験が施術とつながるんです。

行きたい場所に行くのは、良いセルフケアになる

「ここ行きたい」は、気分の問題に見えます。

でも実際は、目と体と頭をまとめて動かす、かなり良い時間です。

黒主さんの影の作品は、

空間を読む/位置を変えて確かめる/見え方の変化に気づく

この一連が、自然に起きるタイプの展示だと思います。

行けるタイミングがあれば、行ってみたい。

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