子宮内膜が薄い方へ。厚くならない理由を考える
子宮内膜が薄い方へ。厚くならない理由を考える
不妊治療をしていると、「子宮内膜が薄い」「なかなか厚くならない」というお話をよく伺います。
移植に向けて内膜を厚くしたい。そう思っていても、ホルモン剤を使えば必ず厚くなるというものではありません。
子宮内膜が薄くなる理由はいくつかあります。
子宮内膜が薄くなる主な理由
まず考えられるのが、エストロゲンの不足です。子宮内膜はエストロゲンの働きによって増殖するため、卵胞の発育が十分でなかったり、ホルモンの分泌が少なかったりすると、内膜も厚くなりにくくなります。
一方、エストロゲンが十分にあっても内膜が厚くならない方もいらっしゃいます。
過去の子宮内の手術や流産後の処置によって内膜の基底層が傷ついていたり、子宮内に癒着があったりする場合です。また、慢性子宮内膜炎などの炎症が関係することもあります。
血流や血管の形成、ホルモンに対する内膜の反応性についても研究されています。
同じ内膜5mmでも、薄くなっている理由は同じではないんですね。
検査結果と身体の状態を一緒に診る
当院では、内膜の厚さだけで判断するのではなく、これまでの治療経過やホルモンの状態も確認しています。
以前は厚くなっていたのか。自然周期でも薄いのか。ホルモン補充をしても変わらないのか。
こうした情報は大事です。
そのうえで、実際に身体に触れ、お腹や背中、脈などの反応を診ています。
検査結果から分かることはたくさんあります。私もその情報を大切にしています。
見る対象と方法が違うため、得られる情報も違うということです。
身体に改善出来るところがあれば、そこから鍼治療をしていきます。
移植に向けて身体を整える
子宮内膜は厚さだけでなく、その状態も大切です。
内膜が薄いからといって、必ず着床しないわけではありません。ただ、薄い状態が続く場合には、原因を確認しておくことが必要です。
子宮内の癒着や炎症など、婦人科での検査や治療が必要な場合もあります。
当院では、そうした医学的な治療を大切にしながら、鍼治療で身体全体を整えていきます。
移植までの時間も大事です。
焦って進める必要はありませんが、時間をかければいいというものでもありません。
今の身体に何が必要なのか。
この妊活コラムの執筆者
関村 順一SEKIMURA JUNICHI
院長 鍼・灸・あマ指師


