症例集Case study

  • 血流改善と男性不妊の改善によって妊娠に至ったと思われる症例

    42歳 女性 の症例
    • 男性不妊
    • 血流改善
    所見 1
    • 生理周期 約30日前後
    • 出血4日間(量も少なく色黒っぽい、痛み有)
    • 男性不妊(48才)
    • 精子:運動率26% 奇形率76%(良くても50%)
    • タバコ、お酒あり
    施術 2
    • 脈診:沈脈
    • 舌:舌裏は細い。細絡(体表面に現れた毛細血管)色はOK。
    • 望診:ぽっちゃり、肌は白い、基本明るい。
    • 切診:全身ぷよぷよ。
    • 腹診:胃の拍動はないが上腹部は硬い。臍下はぷっくらしている。下腹部はふわふわしているがよく凹む。
    • 問診:汗かかない、水分一日1L、便1日1回普通、眠りは浅い方、夜が遅い(1時~2時)
    • 証:脾腎両虚(脾と腎にそれぞれ虚の症状がある)+お血(血がドロドロでスムーズに流れにくくなっている状態)
    鍼灸治療 3
    • 使用した穴(太衝・太渓・照海・公孫・三陰交・T11・L2・S2 )
    生活・マクロビ指導 4

    【生活指導】

    ①運動(ジョギング・ウォーキング・ストレッチ)

    ②腹式呼吸

    ③旦那さんに気海+太渓のお灸

     

    【マクロビ指導】

    ①甘いもの × 動物性の食べ物

    ②脂肪分の多いもの × 陽性よりの食事

    体外受精治療内容 5

    ●鍼灸に来る前の治療歴

    • AIH 3回 (-)
    • ICSI  1凍 G3フレッシュ(-)
    • BT G4 (陰)
    • ICSI  G1をフレッシュ(-)
    • ICSI  胚盤胞凍結 (-)
    • ポリープオペ ・アンタゴニスト法

     

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    ●1回目 採卵周期

    • クロミッド 10日間 フレッシュET予定
    • 採卵2個 ICSI
    • 1個受精ならず 1個 2日目胚 G1 2cell フレッシュET Em12ミリ
    • 精子:運動率2% 奇形率80%
    • 体調:良好
    • 判定:(-)

     

    ●2回目採卵周期

    ※この周期より旦那さんにもお灸をしてもらう

    • クロミッド10日間
    • 成熟卵 3個→3受精(3つ凍結)
    • 精子:運動率29%(前回2%) 奇形率おぼえてないがややあり程度
    • 凍結胚(BT)周期
    • ドミノ予定
    • 採卵 ICSI 未成熟1つ 成長せず
    • 判定:(+)
    考察 6
    • 生理痛はなくなり、出血量も少し多くなった。上腹部のハリもとれたが下腹部も凹みはまだまだ。これは少しあった「お血」(血がドロドロでスムーズに流れにくくなっている状態)が、とれたものと判断する。
    • もともと脾腎両虚(脾と腎にそれぞれ虚の症状がある)ベースと考え、その上に「お血」がのっかっていたので、「お血」の治療は肝の疏泄作用を補うことで経絡の流れがスムーズにいき、「お血」が解消したものだと思われる。
    • アンタゴニスト法では誘発がきつく、クロミッド10日間で十分採卵までいける。少しFSHは高いが、卵巣の問題はないかと思う。
    • 問題なのは精子。精子へのアプローチは、たばこを減らしてもらうのと、気海へのお灸をすすめる。
      ※気海は男性不妊にとても有効な穴として据え、太渓は補腎として精子の質の向上を図る ⇒ 結果、少し改善がみられた。
    • 採卵周期は肝・脾ベースで血の生成や働きの補助とする。脾気虚なので2経絡を使い脾の気を引き上げる狙いである。(2回目の採卵では腎気の向上も足りないと考え、入れています。)
    • 移植後は、主に妊娠維持のため、腎をベースの補法を行う。
    比較 7

    【A病院】

    • 注射と薬で少し強めの誘発 ⇒ 採卵3個、凍結1個
    • 移植・・・もともと頸管が狭いと言われていて、移植は採卵より痛いとのこと。 出血もあるし、なかなか入らないためDrを変えられたり、ぐりぐりお腹を押されたりと苦痛だったそう。 身体にあっていないのか?と、疑問があり転院をすすめた。  

     

    【Bクリニック】

    • クロミッドのみ ⇒ 3個も凍結。採卵も痛くない。
    • 移植・・・出血等なくスムーズに終わる。

    現在、患者様が通われている病院・クリニックが患者様にあっているのかどうか?ということ、そして、そこに対しての適切なアドバイスが重要視されます。

    施術の際に心がけていること 8

    まずは、『患者様を知る。』ことから始めます。 『ちゃんとした治療内容の説明。』 も、もちろんですが、院に安らぎに来ているのか?話に来ているのか?など、色々な方がいらっしゃると思います。

    また、私生活を聞くことで、ご本人が普通だとおもっていることが、一般的にみてみたら全然違う。ということも少なくありません。 いくら治療をしても、私生活が向上しなければ、西洋的にも東洋的にも良い結果はでないと考えています。

    旦那さんとの仲。仕事のこと。趣味のこと。などを聞いていくと、患者様の内情を知る機会が多くなります。そして“生活の癖”もはっきりみえてきます。 そこを患者様が、苦痛にならないギリギリのところを探って、修正していく必要があります。あくまでもギリギリのところで行います。

    なぜなら、患者様に無理をさせ、一度にたくさんのことを指導すると、ストレスになり逆効果になるからです。 「運動」、「食事」、「水分の取り方」、など、いろいろな方向からストレスにならないギリギリの修正で指導をしていくことで、 『体も心も豊かにしていくことで私生活の向上をはかる。』 そして鍼灸で、 『もともとある体の力を引き上げる。』 この二つが、よい結果を導く近道なのだと考えています。

    まとめ 9

    統合医療は、全人医療なので、「鍼灸」、「漢方薬」、「栄養療法」、「疑似ホルモン剤」、「その他民間療法」など、まず身体に取り込むものの中で、 “自分に合ったものを選択する能力” を患者様に持っていただけるよう、 “患者様への教育” をしなければ始まらないのです。

    それをご提案するには、まず自分が勉強していなければなりません。   また、患者様の属性を知り、その方にマッチする理解方法をみつけて使用することも必要となります。相手に信頼してもらえるような「雰囲気」、「手」、「言語」を身につけることも前提となるでしょう。

    テーラーメード(患者の個人差に配慮して各個人に最適な医療を提供すること)の西洋医学の不妊治療を超える『完全オーダーメードの治療と提案』を心がけて、それが実現できる “最高の職人” を目指していきたいと思っています。

この症例の執筆者

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