院長からのメッセージMessage

みなさんの周りには情報があふれています。

その中で、「自分の責任」、「自分の考え」で、あらゆることを決めなければならない・・・。
そのためには、“正しい情報を正確に分析する力” が、絶対に必要となります。
それを可能にするのは、「取捨選択の力」であり「読解力」です。
それは、身体で言うところの、「読体力」なのです。

正しい情報とは何でしょう?

西洋医学でわかっていることは、生命の中では1%にも満たないかもしれません・・・。
しかし、その情報を元にして、今ある問題を解決していくしかないのです。
すべての元になっている遺伝子と、今身体が抱えている問題は、「全てを遺伝子のみがコントロールしているわけではない。」ということなのです。
解決策は、この組み合わせをかんがえ、治療生活に活かしていくことです。
つまり、『コントロールをしているのは自分。』ということを理解し、自分という生命の環境をどの指標を軸に「どのくらい」整えていくかだと思います。
大きな生命の危機、健康であるという自由を侵される状態の場合などは、ぜひ軸をぶらさず完璧を目指した生活をしてもらいたいと思います。

しかし、妊娠に限って言えば、完璧を目指す必要はありません。

例えば、あなたの周りには、それが女性でも男性でも、ヘビースモーカーの人や、酒豪の人や、甘いものをたくさん食べている人でも、お子さんがいる方がいます。
これは、将来的に病気にかかる可能性は高いのでしょうが、妊娠に限って言えば関係ないのです。
この違いをさす言葉が「個性」です。
わたしは、どんなに酷い生活をしている方でも妊娠し、よいと言われる生活をしている方でも妊娠しない。そのことに疑問を持って来ました。
つきつめると、それは「個性」の違いです。例えていうなら、「コップの容量が違う。」ということです。
体格が違い、食べている物が違えば、コントロール遺伝子以外の要因で、その方の「個性」が違ってきます。
その方にあった生活をする事で、少しずつコップを大きくしたり、コップの底に溜まった沈殿物を減らすことで、コップの容積を減らすことを避けられるのでは?と考えます。

解決は、“「個性」に合わせた治療をする。”という方法だと考えています。

先ほど述べた
「生命の環境を整える軸」を⇒「個性」に置き換えると、その「個性」をどう活かし、どう整えるかということです。ベースとして西洋医学で解決出来ることは、解決しましょう。
個性は西洋医学の治療をする際にも、把握しておくと有利ですし、からだづくりをする際には必須です。西洋医学での「個性」把握方法の代表は、「血液検査」です。
東洋医学での「個性」把握方法の代表は、「陰陽」です。
西洋医学にも東洋医学にも「個性」を把握する方法が、その他沢山あり、必要に応じて細分化のために検査項目を増やしていきます。しかし「個性」把握方法の大本はその2つです。

有効的な治療は、西洋と東洋の両医学の融合です。

最速で妊娠するためには、「個性」把握情報の2つ、「血液検査」、「陰陽」と、必要に応じて加えた様々な項目を、いかに有効に治療に使っていくのかが、重要です。
当院の鍼灸不妊治療では状態把握を上の方法で行っています。(血液検査は病院でお願いしています。)
把握出来た情報から行う治療を決めています。
方法は、“身体の状態”と“生理周期”の両方から“治療経絡”や“配穴”を求め、「個性」に合わせた「食事指導」をし、「運動」、「手当」をお勧めしています。

身体を拝見すると体から発する信号があります。

それを分析する事で、治療をする経絡とツボが決まり、その結果、個人個人の治療内容は異なります。
その分析の為、多少のお時間がかかります。
血液検査をするわけでもなく身体の声を聴きます。
こういう話は、「医学的でない。」とも思われるかもしれませんが、古来中国から3000年分の経験の蓄積から判断する事です。ここまで長年にわたり研究された学問はないのではないでしょうか。

不妊治療は先の見えない不安と、どう向き合うかが大事です。

Sekimura鍼灸院では、不妊専門の病院でも聞けなかった疑問や相談がしやすい体制を整えています。鍼灸師のなかでも様々な専門がありますが、当院は『不妊症の研究』にも力をいれており、患者様のご質問に答えられるようにしております。
治療室がひとつひとつ壁で仕切られて個室になっていますので、どんな相談も可能です。
転院も考えたアドバイスをするような深いお話は、カーテン越しに隣の患者様の声が聞こえてはあまりできないですよね?
Sekimura鍼灸院では、患者様のご相談を真剣に受けとれる治療室づくりを心がけております。そして、眠い時は安心してぐっすりとお休みできるように、静かにバックミュージックを聞きながら目をお閉じ下さい。
こころとからだはつながっています。
深いリラックスと、不妊症に対する専門的相談によって不安解消をしていただき、患者様の良きパートナーでありたいと思っています。

「気」と「鍼灸」

「気の流れは・・・」といっても信じられないかもしれません。
感じる人にしか感じられない不思議なものです。
・ご自身で「気」を感じることができる人は、いつも体の不調を感じている方に多いです。
・逆に体に不都合がない場合、気の流れを感じない方がほとんどです。
これには本当によどみなく流れている方と、よどみを感知する能力に乏しい方の2通りのタイプに分かれます。
後者の場合、無視していいものなのか?という疑問があります。ほっておくと、大きな病気が待っているのはこのタイプの方だと思います。
体の不調があるのに、恥ずかしいから病院に行けない。怖いから行けない。時間がないから行けない。薬が嫌いだから行けない。さまざまの気持ちの問題があります。
生きて行く上で、大きな病気にならないためには、
・体内をピュアな状態にしたほうがいいのです。
・しかし、ピュアな状態にすると必ず体調が悪くなります。

それだけ私たちの周りには大きな問題があるのです。

「環境汚染」、「自然破壊」、「水質汚染」、それを見えなくするために私たちは新しい環境技術を開発し、利用し、見掛け上の汚染をなくしてきました。
数十年前の工場排水の汚染や煙突から有害物質をはきだす光景は、日本では見られなくなりましたが、その反動であまりにもきれいさを求めるあまり、虫も食べない野菜や果物を口にし、ホルモン剤漬の卵やお肉を食べています。
体調が悪くなることを是とするのか、気付かないで生きて行くのを是とするのかは、個人の価値観によるものだとおもいます。
ただ私は、一介の鍼と灸と知恵を使った治療家として、
「体調が悪くなったとしてもピュアな生き方を選んだほうがいいと感じます。」
ありとキリギリスでいえばありの生き方です
そしてありの生き方を選んだ方ならば、私たち治療家が知恵をつかって数カ月でピュアな体なのに不調でないという状態に変えていくことができると考えています。
数カ月は人生のうちで長いでしようか?いえ、決して長くはありません。

むしろ、その中で身に付けた思考方法は一生の財産となります。
「ピュアな生き方」とは「ストイックな生き方」です。
一生、「環境汚染」と戦う知恵を身につけ、戦い続けなければなりません。
それが嬉しい、楽しい、と思う方だけ戦うべきです。
無理強いはしません。
キリギリスの生き方でもいいのです。
知らなかったことによる後悔だけはして欲しくありません。
知って選ぶのはあなたなのですから・・・。

「気」とは一体何でしょうか

私が体験してきたものは「邪氣」と呼ばれるものですが、「気」があふれるところを感知できます。
この先お話しますが、「気の流れ」を私は「小川」に例えました。
そして「あふれ出てくる気」を「水しぶき」と考えました。「小川」には「ゴミ」が流れてきます。その「ゴミ」を私たちが口にするものの中にある「化学物質や糖質」におきかえました。
いま私が思い描いているのは「気」とは、体中をめぐる血管網です。その中でも重要なルートがあるようです。それを古人は「経絡」(けいらく)と名付けて病と関連付けたのではないでしょうか。
「気」があふれることが何を意味しているのか・・・?
治療点であり、病が治った、という判断点であるようです。
血がきれいに流れ、血の性質自体が変わるまでに数カ月かかります。
その期間は病気が治る期間とマッチするのではないでしょうか。
体をピュアな状態にし、かつ、こまめな体調管理をすることが必要なのでしょう。

頭の中に「小川」を想像してください・・・。

・「小川」・・・「気の流れ」
・「水しぶき」・・・「あふれ出てくる気」
・「ゴミ」・・・「化学物質や糖質」
・「杭」・・・「ストレス」

川の中程に「杭」がささっています。
水の流れが「杭」に当たって「水しぶき」が上がります。
それを治療家は手で感知します。
「水しぶき」を私は「邪気」とたとえます。流れがすこし妨げられている状態です。
「杭」には太いものと細いものがあります。
「杭」とは・・・「ストレス」です
「ストレス」が大きいと杭は太くなります。
「杭」の太さは個人の「ストレス」の強さに比例します。
「ストレス」とは何でしょうか?
対人関係?寒さや湿気?過去に体に入れた手術の傷?こういうのをストレスと呼びます。
あなたにとって何がストレスなのかはわかりませんが、杭は誰もが刺さっているものです。安心してください。
しかし「小川」に太い「杭」が刺さっている場合、「水しぶき」が高く上がります。
反対に「杭」が細い場合には、小さな「水しぶき」しかあがりません。
また、川には「ゴミ」が流れています。
「ゴミ」とは食事として口から取り込んでいるものや皮膚や空気からとりこまれる「毒」などです。
糖類(特にGI値が高いもの)・食品添加物・脂肪・化学物質などが「ゴミ」になっていきます。
「ゴミ」は「杭」に引っ掛かります。
「杭」が細い場合、川の流れはそんなに変わらず、「ゴミ」も引っ掛かりにくいです。
「杭」が太い場合、「ゴミ」はどんどんと引っ掛かり「水しぶき」も高く上がります。
・・・これがまずいのです。
治療家に「邪気」を感じさせる段階は、この、
「杭が太く、ごみがたくさん引っ掛かっている」状態なのです。
通常、「ゴミ」は川のながれにのっていますが自然に溶けてなくなります。
体から排泄されます。
川幅が広い場合・・・、
「杭」が太めであっても、「水しぶき」が高く上がりはしても、水は堰き止められることはありません。
しかし、もし先天的に川幅が狭い場合・・・、
「杭」が太く、「ゴミ」が多いと、ちいさなダムが出来ます。ダムの先には少ししか水は流れていけません。
水が流れないと、栄養が全身にいきわたることがなくなり、その先のどこかに障害がおこるでしょう。
まずいですね。病気の始まりです。

逆に、病気とは無縁の人がいるのも事実です。

どんなに不摂生な生活をしていようと健康な人がいるのはどうしてなのでしょう?
答えは、「先天的に川幅が広い人」なんですよ。
あなたはどちらでしょう?
川幅が狭いタイプ? それとも広いタイプ?

このコラムを読んでいるあなたは決して川幅が広いタイプではありません。
なぜなら、不摂生でも健康だという人は健康に関する興味がないから、このコラムを読むことはありません。
多少「ゴミ」があっても流れていれば、いいでしょう。
そして、「小川」に「ゴミ」が少ないと「小川」は滑らかに流れていきます。
急いでごみを流して排泄してしまいたい場合。
はやく健康になりたい場合ですね・・・。
川の勢いを良くしてあげればいいのです。
・・・・・運動することですよね。
(けがとかの場合は別ですよ。ごみを早く排泄する方法をのべているのですから)
送り出す血液の強さは血圧と心拍数に比例します。
動脈硬化の場合は、川幅が狭くなっているということ。しかし出産可能年齢ではあまり考えられません。
低血圧かつ、少ない心拍数の方では運動による血流量の増加が必須です。
この方がもし「杭」が太ければ、水は澱んでしまうでしょう。
しかし、「杭」が太い人が強い運動をして、「水しぶき」が余計に上がってしまうことがあります。
「杭」が太い方はウォーキングなどの軽い運動から始める必要があります。
「杭」が細い人で低血圧の人は脈拍を150近くまで上げるといいでしょう。

運動が嫌い?
でも澱んだ水になれば、「自己治癒力」がおちますよ・・・。
「小川」の流れをスムーズにしていくことが「自己治癒力」、「免疫力」を上げる!ということなのです。
「杭」を細くしたり、抜いたりするのが、私たち鍼灸師の仕事です。
あなたには「ゴミ」の量を減らすことをお願いします。
食事に気を付けることや、身の回りの整理をしてみましょう。
今まで気付かなかった、あなたに対する「ストレス」が見つかるかもしれません。
そして「運動すること!」をつけ加えます。わたしも早く結果を出したいので。
一緒に協力して「小川」の流れをよくして行き、一生、「健康」で、「夢」と「希望」を持って未来を現実のものとしましょう。

いいお腹づくりを・・・。

自然妊娠を望まれる場合、以上の検査がすべてクリアであるにもかかわらず、妊娠をなさらない『原因不明の不妊症。』と病院で診断された方は、「お腹の固い方」、もしくは「柔らかすぎて流産腹の方」に分けて考えます。ARTをなさっている方も、
・「お腹の固い方は、良質な卵子に出会えない。」
・「お腹が柔らかすぎて流産腹の方は、良質な卵子に出会えない+赤ちゃんを子宮の中で育む環境にない。」と判断し、その方にあった治療をします。
そして、ふわふわっとしたお腹にして、赤ちゃんを迎える準備をします。
その後、移植をする際に、整っているお腹の場合は、高い確率でご出産までいきますが、流産腹の方の場合は、その逆になります・・・。ですので、ARTで採卵、凍結胚移植が適応になると思います。なにしろ赤ちゃんを迎える準備には時間がかかるものです。

ART (生殖補助医療/体外受精をはじめとする不妊治療法)について・・・。

凍結胚での出産から20数年ほどしか経っていませんので、将来的な子供に起こりうるリスクはわかりません。
現状では凍結胚の先天性異常の割合は、新鮮胚と変わらないと報告されています。また、凍結胚で妊娠した胎児を調査した結果、「身体発達、精神発達ともに自然妊娠と差は認められなかった」と、報告されています。
近年のART技術のすばらしい進歩により、たくさんの方が赤ちゃんを授かり、喜びにたえません。
ただ、東洋医学的な立場から現場を見させていただいている者として、いいお腹を取り戻してからARTを行ったほうがいいのに・・・。と、思うことがしばしばあります。
患者様のお気持ちを考えますと、打ち解けた関係を作ってからでないと、なかなかご意見を申し上げづらいのですが、老化には勝てませんので、採卵は早めになさっていただきたいと思います。

もちろんお腹を創ってからの方が何倍もいい卵が採れます。胚盤胞(はいばんほう)の良いグレードができるのは、私の経験上、鍼灸治療を始め、ご自身で意識をして「食養」、「運動」をするなど“体質改善”を心がけている状態になってから、8か月目以降が多いです。
ですが、ARTの素晴らしい技術のおかげで7か月以前の採卵でもいい卵が見つかる可能性がありますので、心苦しくはありますが、高齢の方には少しでも早い採卵をお勧めします。

「はり灸治療」、「体創り」、「心のケア」の三位一体

みなさん、自分が赤ちゃんのころにはふかふかの下腹部をしていたのではないでしょうか?
それが生活習慣、ストレス等で体に異変をおこしているのではないでしょうか?
鍼灸、漢方は、3000年続いてきた医学です。
効かなければ淘汰され、医療として残っていないと思いますし、3000年分の経験の積み重ねがあるからこそ、よりよい治療を患者様に提供できるのです。
Sekimura鍼灸院では、プライベートな内容も安心してお話いただけるように隣に声が聞こえないよう個室にしております。
「はり灸治療」、「体創り」、「心のケア」の三位一体で、あかちゃんを迎える母体づくりを一緒にしていきましょう。 不妊症の鍼灸治療で、私たちの目標は、「着床させること」だけではありません。
特に大事なことは「質の良い卵子」が現れることです。皆さんの身体を診せていただき、良い卵子ができるように東洋医学的治療をしていきます。

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