体温のお勉強 ①体温の上げ方

2016年1月9日

さて、今回は
体温の上げ方(産熱)熱産生
体温の下げ方(放熱)熱放散
のお話です!

まずは基礎知識♪
・身体を作る細胞の行う活動には
物質を分解して得られるエネルギーが利用されます。

このエネルギーを体内で作ったり、
利用したりする過程で熱が作られます!
特に、骨格筋や肝は熱の産生が高いです。

身体の内部で産生された熱は、
主に血液に乗って全身に運ばれます。

その熱の一部は身体から放散されます。
この熱の産生と放散のバランスによって、
核心温度はコントロールされているんですよー。

では細かくみていきましょう!

 

まずは熱産生(産熱)の方法。
・基礎代謝量
先ほどご説明した、代謝により熱が発生する話です。
ちなみに基礎代謝の概念は
目の覚めている状態で、生命を維持するのに必要な
心臓の拍動、呼吸、筋の緊張を保った最小限の代謝
になります。
なので、骨格筋の総量が多い男性の方が
女性よりも基礎代謝量は多くなります。
(日本人の成人男子20~40歳約1500kcal/日、
成人女性20~40歳約1200kcal/日)
この基礎代謝によって産生されるエネルギーは、体温の維持にとっても重要です!

ある程度、筋肉をつけることは冷え症改善にとっても大事!!

・筋収縮による産熱
運動するときに、骨格筋の収縮に伴い熱が発生します。
姿勢保持に関与する筋緊張も産熱を起こします。
また、寒いときにはぶるぶるって震えること、ありますよね。
これはふるえ産熱といって、骨格筋を不随意的に収縮させて、
熱を産んでるんですよ(^O^☆♪

・食事誘発性産熱反応
なんだか小難しいコトバですが、要は
ごはんを食べると体温があがるアレです!
消化管の運動が高まり、吸収された物質の代謝が増加して、熱が発生します。
食後数時間、持続します。

・非ふるえ産熱
筋収縮に伴わない産熱。主に肝臓で作られます。

・ホルモンの作用
甲状腺ホルモンには代謝促進作用があり、
長時間にわたって熱産生を増大させます。
→なので、甲状腺にトラブルがある場合、
病的な冷え症になったりします。
あまりにもひどい冷え症の方は、甲状腺の検査をオススメします。
甲状腺機能低下症(橋本病)は、日本人女性に多い疾患です´д` ;
→よく昆布を食べる民族だから、なんでしょうね。
そんなに食べていないのに太ったとか
何しても寒く感じるとか
要チェックです。
不妊の原因にもなりますのでね…

またカテコールアミン(アドレナリン、ドパミンなどの神経伝達物質)は
グリコーゲンを分解して血糖を上げることにより
産熱を促進します。

前回お伝えした黄体ホルモンも、代謝促進作用があるため体温を上げます。

ここでの体温を上げるのに必要なポイントをまとめると、以下のようになります。
・筋肉をつける
・しっかり食事をとる
・(血流を妨げるので)締め付ける格好は避ける
・なるべく身体を動かす
・ひどい冷え症の場合、甲状腺の検査を!

体温調整には自律神経が深く関与しています。
なので自律神経の働きを整える事も大事!
ですよ!

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