今日の質問〜クロミッドが他の誘発方法より低刺激な理由は?〜

2013年2月9日

今日は話にでただけですが、

「クロミッドが注射よりも低刺激な理由」をお話します。

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①生理から排卵までの間に、脳から「FSH」というホルモンの

「卵胞大きくなれー!!」

という作用によって、卵胞は少しずつ育ちます。

②育ってきた卵胞からは、「E2」というホルモンが、

「だいぶ大きくなってきたよー」

と脳にお知らせします。

③するとその情報をキャッチした脳は、

「卵胞が大きくなってきたみたい。じゃあFSHは抑えて行きましょうか」

となって、FSHの分泌は減っていきます。

クロミッドは上記の③の時、「大きくなったと情報をキャッチする所に蓋をする作用」があります。

卵胞が育った情報をキャッチできない脳は、

「あれ?全然卵胞は育ってないの?じゃあFSHをもっとださなきゃ!」

と言って、FSHの分泌を増やし卵巣を刺激。

これがクロミッドを飲むことで卵巣を刺激する仕組みです。

注射は一般的に、上記の①、

脳から出るFSHを直接注射し、卵巣を刺激します。

体の仕組みを利用して、脳からより多くのFSHを出させるクロミッドの方が、

低刺激ということになります。

 

じゃあ注射とクロミッド、誘発にはどっちがいいの??

と思われると思います。

絶対と言えないのがこの治療方法の難しいところです。

ただ、一般的な考え方として以下の事が言えます。

注射は強刺激なので、卵胞がたくさん育つ可能性がありますが、

それはその生理周期にそれだけ育つ卵胞がある場合の話。

たくさんの卵胞があれば、注射による刺激でそのぶん卵胞は育つ可能性があります。

卵胞の数が少ない場合は(生理周期や卵巣年齢によって多少の差があります)

どんだけ強刺激をしたところで、育つ可能性がある卵胞は数個です。

その場合は、より自然に近いマイルドな方法の方が良質な卵胞が取れるという見解から、

クロミッドの方が良い。

と考えることができます。

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